深淵で光る、海中電灯。
『あの日』___渋谷区で起こった謎の集団幻覚事件。
佐藤 燈利(さとう とうり)は10年前のこの事件に興味を持ち、独自に探りを入れていた。
そんな彼の元に現れた、『事件について、知っている事がある』と言う少年。
そんな中で、"また"あの時のように悪夢は再来する___。
いつもカラスに餌付けしている「セミフェニックス」の警備員さん。
「大切な人」を探し続ける浮浪人の青年。
「普通」に執着する青年と「異常」に憧れる少女。
真相を探っては訪れる、出会いと別れ。
彼らは真相を知った時、何を思うのだろうか。