夜をこえて朝を想う
まるで、夢を見てるみたい。
一晩を共に過ごした彼女はそう言った。
翌朝、夢は朝には覚めるもの。綺麗な笑顔でそう言った彼女の背中を見送った。確信があった。直ぐにでも会えると。根拠のない確信はすぐに現実となった。
だけど、そこから始まる関係は……朝を向かえると終わる関係だった。
始まりは、誰かの代わり。
数えられるうちに、この関係を終えたい。
「連絡は、俺からする」そう言った彼との待つだけのこの関係を。
今日で最後。数えられなくなる前に。忘れられなくなる前に。私の恋は、いつもそう。一番にはなれない。
この恋も同じ。ただ、長すぎる夢に溺れすぎてしまった。