「いつか、いつか」
もう何度言ったのか分からない言葉を
また、繰り返した
そして、空を眺める
それが、毎日のルーティーンだった
病院の一室
窓側のベットで
1人、空を眺めた
見舞いになんて、誰も来なくて
この部屋にも、喋らない人しかいない
そんな中で、独り言を言ったって
皆、無視するだけなのだ
「いつか、いつか」
そう、思いたかった
思わないと、ただ苦しかったから
非現実に、執着した
今日もまた、私は呟く
この身に、その思考を蔓延らせて
生きる理由を、作っている
コメント
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語り手さんにとって「いつか、いつか」って言葉は自分の心を保つための言葉なのかな、って思った💭 誰も見舞いに来ない、独り言を言っても誰も聞いてくれない、っていう辛い状況にも関わらず、生きる理由を作っているってことはどんなに苦しくても「いつか、いつか」と言っていれば言葉の通り「いつか」見舞いに来てくれるはず、「いつか」話を聞いてくれるはず、って「いつか」何か起こると信じてるのかな、って……🤭🤭