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璃々子

璃々子

なにー?

好きだよ

璃々子

えへへ、わたしも

そしておれはゆっくり 璃々子の唇をふさぐ

璃々子

んっ…

ん……

……

璃々子

泰…ん…

まどろんだ璃々子の顔 おれがいちばん好きな璃々子

璃々子

ね…もう1回

…いいよ

璃々子

ん…

璃々子の下唇に舌を触れる ねっとりとした甘さ

璃々子

んっ…はっんん…

ん…

密着の間隙から漏れる息の荒々しさ 唾液が絡み合う音が さらなる欲求に駆りたてる

ん…んん…

璃々子

あっ……う

璃々子

はあっ…ふん…

璃々子

あ…そっ…そこ…

右手で璃々子の身体をまさぐり 熱い場所を探し当てる

これ…

とっても熱くなってるよ…

璃々子

だってそれ泰が…あっ

璃々子

んんっ…だめ

だめ?

璃々子

あ……んはぁ!

璃々子

だめじゃない…

璃々子

もっと…さわって

璃々子

泰……

璃々子は自らブラウスをはだけて おれの右手を強く身体に押しつけた

おれはたまらず ふたたび唇を重ねる

んっ…

璃々子

はぁ泰…んっ…

璃々子

んん…はあっ…あんっ…

璃々子もおれの全身に両手を這わせる 沸き立つような情動のままに おれも指で璃々子を刺激する

璃々子

んっ…いい…

璃々子…あっ…

璃々子

泰…きもちい…ぃっ

ねぇ…璃々子…

璃々子

んっ…?

この前言ってた…あれ

してもいい…?

璃々子

うふふ…うん

璃々子

して…?

ありがと

璃々子やさしいね…

2週間前 おれは璃々子との行為のあと

璃々子と ある約束を交わしたのだった

璃々子

ねぇ

璃々子

あのね

んー?

璃々子

ひとりで…する時さ

璃々子

いつも寂しくなっちゃうの

璃々子

だからさ

璃々子

寂しくならないように

璃々子

したいなって…

それは…どういうこと?

璃々子

あのね

璃々子

してる時の動画撮りたいなって

えっ

璃々子

独占欲強いって思われるよね

璃々子

ごめんね

璃々子

でも

璃々子

はっきり思い出してしたい

璃々子

そうじゃないとひとりのとき

璃々子

耐えられなくて…

璃々子

夜寂しいんだ

じゃあ

してる時撮っていいよ

璃々子

ほんとに…?

璃々子

ありがとう

璃々子

泰のやさしいところ好きだよ

璃々子

泰もわたしを撮っていいからね?

いいの?

璃々子

うん

璃々子

泰だけだよ

んっ…あっ…!

璃々子

はっ…はっ…んん!

璃々子

好き、好き、泰…

璃々子

あんっ…撮られてると…

璃々子

興奮しちゃう…

あっ…う…なんか、おれも

いつもと違う…

ああっ!うっ!

璃々子

泰…んっんっ…んん!

いい?

璃々子

うん…うっ!あんっ!はあっ!

うっ…!!

璃々子

あっん…!!

おれたちは気が抜けたように へなへなと崩れた

ふたたび口唇が密着する 璃々子はおれを貪るかのように 激しく舌をさしいれた

璃々子

ん…大好きだよ…

おれも…

その行為のすべてが お互いのスマホに記録された

璃々子は満足そうに笑った

璃々子

これで

璃々子

できない日も寂しくないね

ああ

ありがとう

璃々子、大好きだよ

璃々子

わたしも大好き

1週間後璃々子が死んだ

トラックに轢かれて即死だったという

なんの脈絡もない璃々子の死

おれはあまりにも突然訪れた最期に 感情を失った

世界は白黒になって 色彩を捨ててしまった

おれは 璃々子が死んだと認めたくなかった

葬儀にも行くことが出来なかった とにかくまだどこかに 璃々子がいると信じた

璃々子の死から5日経った日のこと

これまで見るのが辛かった 璃々子との思い出を

もう一度見つめ直してみる気になった

付き合ってはじめて撮った 2人のセルフィー

デートで訪れたレストランと 慣れないプリクラで撮った写真

璃々子から誕生日にもらった プレゼントとケーキ

懐かしいな…

璃々子…なんで

なんで突然死んじゃったんだよ…

こんなのひどいよ

璃々子との思い出を辿っていたら ロールもあと少しになっていた

はじめておれの部屋で撮った写真

璃々子が送ってくれた 盛り気味の自撮り

そして最後に ひとつの動画が残っていた

おれに愛を囁きながら

身体を揺らしている璃々子だ

…!

そういえば

これ、撮ったなぁ

忘れかけていた記憶は しかし鮮明にあの時の感覚を 呼び戻した

璃々子…

まるで

ほんとにしてるみたいだ…

記録のなかの璃々子は みずみずしく彩られていた

自分の身体が 次第に熱を帯びてくるのを感じた

璃々子

泰…んっ…泰…!

記憶のなかの彼女と 記録のなかの彼女

そのふたつがオーバーラッピングして おれの熱を加速させた

あっ…うう…

璃々子…ああっ…はっ…

璃々子

大好きだよ…泰…

おれも…大好き…ああっ!

絶頂を迎えた時 ちょうど動画が終わった

おれはなにをしていたんだ

罪悪感とともに

虚無感が押し寄せてくる

はあ…

もういない、よな

でも…

この動画があれば…

でもやっぱり

寂しいよ

呆然と天井を眺めていると

突然電話の着信があった

非通知設定だった

おれは身を起こし

応答をタップした

もしもし

ひひ…ようやく…

見つけたぞ…

ん…?

誰ですか

あんたが…泰…だね

いや怖がることはない

業者じゃないからね…

なん…なんなんですか?

いやぁ、悪い話じゃないんだ

ちょっとしたお小遣いを

プレゼントしようと思ってさ

どういう…

簡単だよ

1枚につき5000円あげるから

もちろん着衣でもいいんだけど

できればちょっと見えてるやつで

そしたら1枚3万円で買うよ

なんの

なんの、話…?

あんたも儲けてるから分かるだろ

あの動画で100万ぐらいイケてるんじゃないの?

お互いホンモノの高校生だもんな

…は?

とぼけるなよ

いまネットで1番流行ってるの

あんたらの動画だよ?

璃々子ちゃん

ほんとうに最高の女だよ…

えっ?

写真を送るついでに

璃々子ちゃんとやらせてくれたら

もっと弾んであげるよ

な、

どうだい

あんたもリベンジポルノするなら

金を稼ぐぐらいの心意気

あるんじゃないかい?

それにしても

璃々子ちゃんほんとかわいいよね

羨ましいよ

おれはそこまで聞いて すぐさま電話を切った

何がどうなっているのか まったく分からない

ただおれの意識の底で眠っていた とてつもなく恐ろしい疑念が

その頭をもたげた

おれはすぐさま

「璃々子」で検索をかけた

まさか

そんなことは

起こるわけがない

だが

恐怖は実在していた

「気持ちいい…もっとして♥♥」 ガチ高校生カップルのリアルな性交!本物のリベンジポルノにつき早期削除あり※お早めにどうぞ!!

リリコちゃんが彼氏にエッチな動画を撮ってもらったみたいですが、見事に流出しちゃいました(笑)

まだ幼い顔立ちですが似つかしくないDカップ♥こんな子とセ◯◯スできて彼氏さんは幸せだろうな~! 愛情表現たっぷりのプレイに興奮が止まりません!乗り気なリリコちゃんもリベポル屈指のエロさ!なんで彼はリリコちゃんを振ったのか疑問になるレベル。。

どうやら今回は本物の動画らしいので期間限定配信です! なにはともあれこれを世に出した彼氏さんに感謝ですね(笑)今晩はナニを抜く手が止まりません!!

なんなんだ

これは

なんでこんなことに

おれは

おれは動画を撮っただけなのに?

おれは

おれは何もしてない!

なにも…なにもしてないのに

なんで…

心臓が鳴り止まない

不安と焦燥に追い討ちをかけるかのように

ふたたび電話が鳴った

誰だ

もしもし

美佐子

もしもし?

美佐子

武田くん?

えっ

璃々子の

お母さん…?

美佐子

ちょっと話しておきたいことがあるの

美佐子

時間いいかしら?

リベンジポルノ:ディストリビューション

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