ユキ
何があったの?
ナオ
他の人たちが、わたしの方へ
ナオ
席を移動してる
ユキ
えっ
ユキ
ヤバイ
ナオ
え?
ユキ
ナオのこと、
ユキ
自分たちと同じように
ユキ
殺そうとしてるのかも
ナオ
いやだよ
ナオ
いやだ!
ナオ
助けてよユキ!
ユキ
落ち着いて。
ユキ
出口を探してみて
ナオ
ムリだ
ユキ
え
ナオ
ドアを蹴ったり手で開けようとするけど
ナオ
びくともしない。
ナオ
窓もだめ!
ユキ
どうしよう
ナオ
どんどん
ナオ
私に近づいてくる!
ナオ
いや
ナオ
いやだ
ナオ
いやいやいやいやいや
ユキ
ナオ!
ナオ
いやあああああああああ!
ユキ
ナオ!
ユキ
ナオ!
ユキ
返事して!
ユキ
ナオ!
私は もう死ぬんだと思いました。
いやだよ・・・
ドン
ナオ
え?
ドンドンドン
パリーーン
ナオ
誰?
知らない男の子
早く
知らない男の子
早くこっちに来て!
ナオ
う、うん
バスのドアを こじ開けて入ってきたのは
知らない男の子
私は、助かりました。
バスは、消え、
男の子も、 どこかへ いなくなってしまいました。
一週間後
ユキ
ナ〜オっ!
ナオ
ユ〜キっ!
ユキ
ナオナオナオ〜
ナオ
ユキユキユキユキユキ〜
ナオ
あはははは
ユキ
あはははは!
ナオ
ん?
ユキ
どうしたの?
ナオ
あの子・・・
それは、 まぎれもなく、
この前私を助けてくれた、
男の子でした