家出少女

とある掲示板で目に留まった少女を部屋に招く事にしたのは、決して下心あっての事ではなく、単なる人助けのつもりだった...

【一月後】

友之に煽られたからって訳じゃなく、俺は一緒に暮らすうちにユリカに惹かれてたから、このまま付き合えたりしたら良いなって思ってた

今の生活に慣れ過ぎて、ユリカが居なくなった時の事を考えると無性に寂しくなった

このまま行くところなんて見つからなければ良いのに...

いいなこーいうの

こーいうの幸せって言うのかな

よし、夕飯の時にユリカに告白してみよう！このまま一緒に暮らしたいって、付き合いたいって言おう！

《プツッ》

《ﾂｰｯ ﾂｰｯ ﾂｰｯ》

《ピンポーン》

変な電話

滅多に来ない客

何だかすごく胸騒ぎがする...

《ピンポーン》

何だ？誰だ？

ドアスコープから覗いてみよう

知らない男だ

何か刃物持ってる?!

《ドンドンドン!!ドンドン!!》

電話の声?!ユリカの知り合い?!

彼氏...にしては歳が上過ぎる気がする

父親か?!

なんかいろいろ誤解してる...!!

《ドンドン!!ドンドンドンドンドン!!》

《ドンドンドンドンドン!!》

《ドンドンドンドンドン!!》

《シーン...》

あれ？

外が静かになったな...

《ガシャーン!!》

窓が割られた!!

《ブンッ!!》

大きく弧を描き

右肩に刃物が振り下ろされる

《ドンッ!!》

左胸に衝撃が走る

痛い

痛い!!痛い!!

ユリカ・・・!!