私の宝物は
3匹のテディベア。
幼い頃に亡くなってしまったおばあちゃんの忘れ形見…
ずっと大事にしてたはずなのに…
朱里
お母さん
朱里
お母さん
朱里
妹
妹
朱里
妹
朱里
お母さん
朱里
お母さん
お母さん
お父さん
お父さん
朱里
お母さん
お母さん
妹
家族なんか大っ嫌い。
口うるさいし嫌味ったらしいし自由にさせちゃくんない…
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
私が押入れを探していた時だった。
ダンボールに詰め込んだままにしてあった3匹のテディベアが見つかった。
朱里
朱里
朱里
そういえばおばあちゃん優しかったよな…
おばあちゃん
朱里
朱里
妹
おばあちゃん
おばあちゃんが亡くなって10年、
おばあちゃんの家でいつもご飯を食べたり、裁縫を教えてもらったり。
あの頃は楽しかったよなぁ…
お母さん
お母さん
朱里
お母さん
朱里
お父さん
朱里
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
朱里
朱里
お父さん
お母さん
朱里
お父さん
お父さん
朱里
朱里
朱里
お母さん
朱里
〜その日の夜〜
朱里
朱里
朱里
ふとテディベアに目がいく。
朱里
朱里
私は自分のストレスをぶつけるためにカッターでテディベアの手や足を切り倒した。
朱里
朱里
腹にカッターを刺し
最後に首をカッターで切り落とした。
朱里
朱里
涙で前が見えなくなった。
朱里
朱里
子供のテディベアの腹にカッターを突き付けようとした瞬間だった。
妹
リビングから鳴り響く妹の叫び声
朱里
妹
妹
目の前には首や手足の千切れ真っ赤に染まった両親の姿があった…
朱里
朱里
妹
朱里
朱里
手に持ってたテディベアを見返す。
そのテディベアの顔は悲しみの表情で
傾いた首から糸がはみ出ていた。
妹
妹
朱里
ほつれたテディベアの首と一緒に、私は地面へ落っこちた。
妹
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お母さん
お母さん
朱里
朱里
お母さん
朱里
朱里
お母さん
朱里
朱里
お母さん
朱里
お父さん
朱里
朱里
お父さん
朱里
朱里
朱里
朱里
お母さん
お父さん
お母さん
朱里
朱里
朱里
朱里
私は気になり部屋に戻る。
妹
机の上には4匹のテディベアが綺麗に並べられていた。
妹
朱里
妹
朱里
妹
妹
妹
朱里
朱里
妹
朱里
妹
朱里
妹
朱里
妹
家族なんて口うるさいし、めんどくさい。
でもどんなに文句を言われようと、どんなに憎まれ口を言われようとも。
いつもいて当たり前な
大切な存在なのだ。
朱里
妹
朱里
埃も綺麗に取れ、4匹揃ったテディベア達は
まるで1つの家族のように
幸せそうに微笑んでいた。
コメント
68件
つーか家族の首がもげてる現場を目撃しただけで発狂しそうなものを冷静に裁縫をするとか妹の鋼のメンタルやばいw
まさかの良い話で嬉しかった😂