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短編

489 - 届いた嗚咽を、聞かなかったことにして

♥

280

2025年03月21日

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僕は、君の奴隷として

生まれたわけじゃない

そう思い、鉄格子の中を見つめる

鎖に繋がれた君を、見ていられなくて

そのまま、帰った

君は何も言わなかったけど

それが、何よりも刺さった

痛くて、仕方ない

けど、運命と、受け入れる

そんな、素直な子だったら良かったね

僕は、君のモノとして

死にたかった

そう想い、本日の主役に目を向ける

地面に倒れる、僕を見つめる君

君の瞳が濁って見えて

僕は、何も言えなくなった

君のその瞳が、僕を突き刺して痛い

痛くて、痛くて、仕方ない

けど、それを運命と受け入れる

僕は、君の生き証人

君を虐げた最低野郎として

生きて、死ぬ

さらば、姫君

美しい、僕の妹

助けてあげられなくて、ごめんね

せめて、どうか

幸せに

この作品はいかがでしたか?

280

コメント

1

ユーザー

最後まで読んだ後にタイトルを見返すとめちゃくちゃ切ない…… 本当は僕にとって君は大切な存在だったってことが伝わってきたから最後の「幸せに」って言葉の重みを感じたし、運命を受け入れている姿が胸に刺さったし、切ない以外の言葉が出てこないくらい切ないお話だった……😭😭

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