私は家を探していた。
安くて大きい家。その家を今日やっと見つけることに成功したのだ。
カナ
佐藤さん!この家とか安いですね!結構広いし…
佐藤さん
あ、そこは……
カナ
どうかしましたか?
佐藤さん
あ、いえなんでもありません!その家ご紹介しますね!
カナ
あ…はい
カナ
結構広いじゃないですか!
佐藤さん
はい……そうですね。
カナ
なんかテンション低いですけど?平気ですか?
佐藤さん
あ、はい平気です!
カナ
この家にしちゃおっかなぁ
佐藤さん
わ、分かりました!
佐藤さん
今すぐに!
カナ
あ、はい。
カナ
(何を焦ってるんだ?)
1ヶ月後
カナ
この家マジで最高!
カナ
一人暮らしもいいもんだね
?
そうかな。
?
僕はそんなことないと思うけど?
カナ
誰!?
?
さぁて誰でしょうか
カナ
この家から出ていって頂戴!
?
やぁだね。この家は僕の家だからね。
カナ
君の姿を見せなさい!
カナ
警察に通報するわよ!
?
そんなことしても無駄だよ
?
僕は幽霊だからね
?
君を呪うよ
カナ
?
この家に来てくれてありがとう
?
佐藤さんも手伝ってくれてありがとう
佐藤さん
あ、はい。
?
お前も手伝ってくれてなかったらこんな風になっていたかもしれないからね。
佐藤さん
これからはあなたの言う通りに生きていきます
佐藤さん
よろしくお願いします
?
それでいいんだよ。
?
君もこの家に来てみないかい?きっと楽しいよ