フィクションとノンフィクションを混合するのは危険な思想です。
フィクションはノンフィクションになりえないし、ノンフィクションはフィクションになりえない。
まあ、そんな常識はたった今私が壊したみたいですけどね!
伊堂 恵子
トラックに轢かれたわけでもないのに異世界転生したみたいです。 輪廻転生って本当にあるんだ。
伊堂 恵子
前世は一般の、探せばそこら辺にたくさんいる、ただの社会人だった。
普通に生きて、普通に学校生活を送って、普通に会社で働いて、普通に死んだ。 そんな、しょうもないけど大切な人生だった。
…でも、何度学生に戻りたいと思ったことか。
それが今!叶っているだなんて!
私の見た目はどこからどう見ても子供だった。多分中高生くらい?
どんなに頑張っても時間は巻き戻らない。それ故に諦めていたことが転生して起きるなんて…!
…いや、異世界転生ってそういうものか?
…………… 私、なんで死んだんだっけ?
なんも躊躇なく異世界転生を受け入れてしまったけど、転生前の私って死んでるんだよね……? うわあ、急に恐ろしくなってきた。
ていうかこれからどうすればいいんだ?このまま野垂れ死ぬ?それは一番ない。せっかく転生したのにもう一回死ぬなんてただ単に鬼畜じゃん!どうする?そもそも私の頭の中に打開策があるのか?私がもっといろんな知識があったらこんな状況でも切り抜けられたのか?いや、過ぎたことを追いすぎても仕方がない。今ある情報でなんとかしないと…。どうする?どうすれば……
伊堂 恵子
伊堂 恵子
伊堂 恵子
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
辿り着いた桃源郷?
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
高そう。
間違っても傷つけないように気をつけよう……。
狐鈴 ほわ
まずは同居人の紹介でーす!
狐鈴 ほわ
なんか唐突に始まった…!!
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
そこは万全にしておくべきじゃありませんか?マジックショーで「本当に出来るかな……」とか言われたら悲しくなります。主に私が。
あ、こういうの拍子抜けって言うんでしたよね。凄い久々に使った気がする。
狐鈴 ほわ
正常な反応だと思います。よかった。なんか少し安心するかも。
伊堂 恵子
東雲 あすか
東雲 あすか
狐鈴 ほわ
なんかよく分からんけどカタコトだ……。
東雲 あすか
普通に正論だ…………。
狐鈴 ほわ
東雲 あすか
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
ていうかこのまま野ざらしにされたら異世界転生一日目で死んじゃう。
狐鈴 ほわ
東雲 あすか
伊堂 恵子
東雲 あすか
狐鈴 ほわ
伊堂 恵子
狐鈴 ほわ
東雲 あすか
狐鈴 ほわ
あと美味しい(そこが一番重要な気がするけど)。
何気なく口にしたけど……。私って「伊堂恵子」なのか。多分、前世は違った気がする……。どういう名前だったか忘れたけど。
自分自身が「伊堂恵子」だという認識はある。 だけど───
伊堂恵子って、誰なんだ。
辿り着いた桃源郷? 終 next 『二者択一』