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太田豊太郎

大使と約束した日も近づき、俺の運命も尽きようとしていた。

太田豊太郎

このまま日本に帰ったら、学問は大成せず、

太田豊太郎

汚名を負ってしまった俺はもう世の中で成功できないだろう。

太田豊太郎

といっても、ドイツに留まろうにも、学資を得るべき手段がない。

太田豊太郎

このとき俺を助けてくれたのは、

太田豊太郎

今一緒に帰国している一人である相沢謙吉だ。

太田豊太郎

彼は東京にいて、すでに天方伯爵の秘書官だったが、

太田豊太郎

俺が免官されたことを官報で知ると、

相沢謙吉

豊太郎が免官されただと……?

相沢謙吉

いかん、すぐに手を打たねば。

相沢謙吉

すいません、私の知り合いに、豊太郎という男がいるのですが……

太田豊太郎

ある新聞社の編集長を説得して、俺を新聞社の現地通信員として採用し、

太田豊太郎

ベルリンに留まって政治・学芸なんかを報道する仕事につけてくれた。

太田豊太郎

新聞社の給料はわずかだったが、

太田豊太郎

住む場所や食事をする場所を変えれば、ささやかな生活は出来るだろう。

太田豊太郎

そういうことを考えている間に、

太田豊太郎

誠実さを発揮して、助けの綱を投げてくれたのはエリスだった。

太田豊太郎

彼女はどうやって母親を説得したのだろうか、

エリス

トヨ、住むところ困るでしょう。家をつかって!

太田豊太郎

俺は彼女らの家に泊まることになり、

太田豊太郎

エリスと俺はいつのころからか、

太田豊太郎

わずかな収入を合わせて、

太田豊太郎

つらいことが多い中でも、エリスとの楽しい日々を送ることになった。

友人やエリスのおかげでとりあえずの危機を脱した豊太郎だった。続く。

日本の名作シリーズ 舞姫(完結)

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