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短編

第24話 - 廃墟の城に色が付くまで

170

2023年06月26日

#短編

#一次創作

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…彼岸花を、本当にあんな雑に扱っていいんですか？

　

僕が言うのもだけど、彼は強いよ

　

分かってる

　

君と俺が力を使えば勝てるでしょ？

　

…僕をなんだと思ってるんだ

　

言っておくけど彼岸花はうちで預かるぞ

　

ちょうど1人、表に立つ人間が欲しかった所だ

　

まぁいいっすよ

　

俺には君さえ居ればいいんで

　

そういうのは女の子を口説く時に使うもんだろ

　

それとも、僕を女の子だと思ってるのか？

　

そんなわけないっすよ！

　

…それより、あの話どうしますか？

　

…別に受けてもいいんじゃない？

　

｢陰りの段位｣のやつはほとんどなってるらしいし

　

僕らだって、もうあんなこと二度とごめんだろ

　

…まぁ、確かに

　

でもそうなったら俺は

　

ずっと君の上司っていうことになるんすか？

　

時と場合を選択しろよ…

　

君に僕から命令する方がいい時だってあるだろ

　

その時は呼び方を変えるから

　

しっかり気がつけよ？

　

はいはい

　

なら問題ないっすね

　

彼岸花はどうするんすか？

　

…あいつも一応、｢陰りの段位｣だ

　

でもあいつの場合元々そうだとしか言えないけど…

　

またまた〜

　

案外すぐ死んじゃうかもしれないですよ？

　

…はぁ

　

そんなに嫌なら、あいつに言っておきますよ

　

帰ってきたら速攻で始めますよ

　

りょーかいっす！

　

よし、揃いましたね

　

そんじゃ、早速始めますか！

　

…主様、俺はここにいてもいいんでしょうか

　

何を今更

　

いいに決まっているだろ

　

ねぇ？

　

そりゃ！もちろんっすよ！

　

…ありがとうございます

　

それじゃあ始めますよ

　

…あ、

　

あ、気が付いた？

　

君の大嫌いな詠唱しなきゃいけないよ〜

　

てめぇこの事知って黙ってたな

　

さぁ？なんのことやら

　

主様早く始めましょう…

　

…ﾁｯ

　

仕方ない…

　

｢陰りの段位｣"吊し人"として

　

｢陰りの段位｣"太陽"として

　

｢陰りの段位｣"魔術師"として

｢不老不死の術を調停者権限で使用する許可を頂きたい｣