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銀河の孤独夢

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銀河の孤独夢

6 - 銀河戦争

♥

48

2024年07月27日

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パセリ

(…資料、どんだけあるんだよ…)

パセリ

…銀河で戦争?あーもう…わっかんないよ〜…

読み終えるまでに早くとも1週間はかかるほど多い資料は、確かにこれまでに刻んだ暦が大量に書かれていた。

でも、「ハデス」については全く書いていないのだ。

銀河戦争に関する資料には、飛行機と

「レイラ」という名前がある。

ハデス

…どうして、姿が変わっているの!?

かつて、別の姿を持っていたハデスは、列車に作り変えられたと同時に不具合が発生し、「ハデス」になった。

ハデス

…あの日の争いから、何が起きたの…

ハデス

…私自身が「列車」…

ハデス

…なんで、なんで…

神は、永遠に孤独だ

パセリ

…ハデス、

あの日不具合を起こしたハデスによると、あれは「フラッシュバック」に近かったらしい

パセリがここを出た後、すぐにハデスは正気に戻った。

ハデス

パセリ、ごめんなさい

パセリ

気にしてません、きっと貴方にだって、辛いことはいくらでもありますし

パセリ

…今回は、別のことです

ハデス

…パセリ、…そうね

ハデス

…あのこと、よね?

パセリ

…はい。

パセリ

…貴方は、「レイラ」

パセリ

…なんですか?

ハデス

…えぇ、私は「レイラ」

ハデス

でも、レイラではない。

ハデス

レイラとは、宇宙での己

ハデス

ハデスは、銀河での己

ハデス

私と「レイラ」は、私であって、私では無い
似て非なる存在なの。

ハデス

人は違う、でもね、どちらの記憶も、いやに鮮明なんだ。

ハデス

これは、データの海にある魚とは違う

ハデス

その時の感情まで、鮮明で…海を構成する塩水そのもので…

パセリ

ハデス…

ハデス

…あぁ、ごめんね

そう言って、ハデスが少しの間だけ、目を瞑った

ハデス

…なんでもない!大丈夫だよ。

ハデスは、レイラのことをこれ以上言おうとは思えなかった。

パセリ

…えと、

パセリ

…わ、私…なにか…

パセリが何かを言おうとした時、パセリは意識を落とした。

ハデス

…まだ、分かるべきじゃない。

あんたがやったんでしょ!?この裏切り者!!

私の…私の人生を破壊しやがって!!

パセリ

あ゛…

この状況に慣れていなく、身体が跳ねるかのように急に目が覚め、照明の無機質な光で、パセリは目を痛める。

パセリ

…夢、か

パセリの身体が、小刻みに震えている。

レイラ

(…わたし、は…)

レイラは、宇宙から存在そのものが抹消された。

生贄になったレイラは、宇宙とは別世界の「銀河」に存在が登録される

とても豪勢なベッドで眠っていたレイラにとって、飛行機の席で眠るというのは苦痛だった

いつのものか分からないほど古いものだからなのか、席を倒すことすら出来ないのだ。

ハデス

どうして、誰も…

ハデス

......

ハデス

私は...いつ、ここから...

メイ

....はぁ、ユメ

メイ

この設計図、こんなんじゃ燃料切れした時のことが不安になるから、改良する。

ユメ

え〜?ほんと?
すみませ〜ん!

…ふふ

銀河と争いが起きたあの日

巻き込まれたユメは、生きられるのかわからない状態となった。

space shuttleには爆発で焦げた痕跡があった。

space shuttleには、爆発による致命傷は与えられてなかったという。

メイ

はぁっ...はあっ、

今は非常事態のため、立場に関係なく敬語は使わないように、と焦った様子のアナウンスが流れる

従業員

ターゲットの撤退を確認!破損箇所の修復を開始しろ!

従業員

了解!

従業員

ターゲットの撤退を確認!破損箇所の修復を開始しろ!

メイ

ありがとう、こっちは引き続き状況整理を行う、

従業員

了解、

内部では、至る所に黒煙が立っていた。

黒煙が、人影のようにゆらめいている。

メイ

(煙が...)

メイが鼻と口を押さえて咳をする

従業員

メイ!!こっちは危ない!
今すぐ引き返せ!!

ユメ

...

メイ

えぇ、わかった....

パセリ

...

資料を読んでいると、パセリの部屋の扉を叩く音が聞こえた

パセリ

はい?

素っ頓狂な返事を返すと、メイが部屋に入っできた。

メイ

…パセリ、

パセリ

な、なに?

メイ

…ごめんだけど、もう待つことは不可能になった。

パセリ

…ぇ?なに?

メイが徐々に近づいてくる

メイ

メイ

パセリ、

メイ

脳内チップのこと、知ってるよね

パセリ

…う、うん、それがどうし…

パセリの話を遮るかのように、メイは

あれは、ここに乗船するもの皆が、付けなければならないっていう規則があるの

パセリ

…!

メイ

パセリは、私がなんとか言ってお預けにしてもらってた、でもね、もう駄目だって

メイ

それじゃ、ごめんね

パセリ

ぁ…

メイがトランシーバーのようなものを操作すると、一気に脳から体に来る「電気信号」が停止され、パセリは何か言う前にベッドへと倒れた。

メイの浅い呼吸を隠すかのようにトランシーバーから発せられる、耳を劈く機械音が ひとつの部屋に木霊した

従業員がパセリの身体をを台に乗せ、迅速にチップ専用の場所へと向かっていく

メイ

メイ

(…パセリには、もっと、
生きてもらわないといけないんだから…)

メイは、これが自分のわがままであることをとっくに分かっていた

本当は、「脳内チップを付けなければならない」なんて規則は、この場所に無い、

私的な感情を「規則」だと偽り、「出来るだけ永く、新たな星の景色を見るために生きてもらう」ことを選んだ。

メイ

…?

「space shuttle」の開発が進んでいた頃

ユメ

…ね、メイ

ユメ

ほんとにパセリを生きさせるつもりなの?

メイ

うん、もちろん

施設内でも、誰の目にも届かない「地下の1番下の階」

本来この場所は、地球にて寒波に飲み込まれたタヒ体を保管するところである。

地球の病院、否、全ての施設はロクに稼働していない。

基本的に徹底的な消臭が行われているため、臭いがすることは無い。

ユメ

…パセリ、酷く落ち込んでたんでしょ?母親がタヒんだ時から

メイ

…それが何?

メイ

私だって、パセリがここまでなったことに落ち込んでたからこうやって…

ユメ

パセリ、自分でタヒを選ぼうとしたんだよね?

メイ

…!?

メイ

なんで、それ、知って、

ユメ

メイ、悪夢見てたんだよ、ここに居て、仕事のし過ぎで白目剥いて倒れてた時に

メイ

うぇっ!?

メイ

は、恥ずかしいところを…

ユメ

…いや、あの時は真面目に心配になっ…て、そうじゃなくて!

ユメ

……そこまで追い詰められて、生かそうとするとか酷なんじゃないかと思って、

メイ

……

メイ

(関わり始めて、ずっと思ってたけど…)

メイ

(…多分、私が想像してる以上の何かを持ってる)

メイ

(…警戒しないとダメかもなぁ…。)

この頃には、メイの心にはユメに対する疑念が溜まっていた。

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