君に敵わない
そんな事思って、数歩下がる
この恋は叶わない
苦い感情を噛んで笑って、数歩下がる
下がって、下がって、下がった
もう、遠くに見える貴方の背中
聞こえないはずの声
なのに、耳にこだまする
貴方の優しい声が好きだった
貴方の優しい仕草が好きだった
下がった私に、こんなこと言う権利なんてない
その権利を持ったいるのは
貴方の隣にいる、勝者の"君"
もう、どうしようもなくて
静かに、泣いたの
ねぇ
なんで貴方は
ここに、居るの
なんで、私の隣に?
ねぇ、辞めてよ
縋ってしまう
「……本望だよ」
なんて、幻覚
あぁ、最低ね私
貴方のこと、貶して最低
私、こんな私が
大嫌いなの
きっと、相応しくないわ
ねぇ、だからどいてよ
その優しい目を、辞めて
コメント
1件
貴方の声が、仕草が好き"だった"、って過去形なのが辛い……本当に貴方のことが好きだったんだな、って伝わってくると同時にもうダメだ、って諦めも感じられるから余計に辛く感じる……😭😭 だからこそ最後の「どいて」「優しい目を、辞めて」って言葉が貴方への精一杯の言葉で刺さる……っ