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「会いたい」は「縋りたい」の略で
「恋」は「失恋」の前触れ
真実の愛だなんてどうでもいいが
この眼を射抜いた君を見る
この心臓を撃ち抜いた君を見た
君だけ
そう、君だけ
なんて
結局お前も
「真実の愛」モドキの虜
「運命」サマの奴隷
恋愛ソングに浸る暇なんて無いだろうに
夢見がちで最低だ
脳内で香りが木霊する
ぐらっとしそうな、記憶の蓋
マスキングテープで止める、止める
止める気なんて、無いくせに
春の君を覚えてる
不意に、射抜かれた
なにか、思考をジャックされた
夏の君を覚えてる
不意に、見つめた
この眼を、射抜いた目を見た
秋の君を覚えてる
不意に、思う
抗えぬ恋だ、最低だと
冬の君を覚えてる
甘いお茶の香りがした
火傷を負いそうな、熱さを覚えた
でも
どれも
記憶の君で
最低なのは
いつも自分
なんで
君に縋ったのか忘れられない
結局
「君」の虜
「君」の奴隷
でも、君は?
羽ばたく鳥だろう
捕まえるのは、最低だ
羽を折りたいなんて
思った瞬間
吐き気に覆われて
その思考を、捨てた
こんな
執着じみたラブソングも
初めは確かに「恋」だった
僕はいつだって
「君」の虜で「君」の奴隷
なんて
結局執着の化身
最低野郎だ
街に流れる恋愛ソングには
歪すぎてハマりはしねぇよ
だから
歪な恋のラブソング
思うがままに生きて死のうぜ
こんなラブソングに
ハマったお前も
きっと
同じ穴の狢
ってやつ
まぁ、仲良くしようや
歪な恋だが
それを大事に抱えろよ
それは確かに
「お前」の純愛
そうだろう?