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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

    

どんよりした空模様

長々と続く講義

正常な筈なのに進みの遅い時計

其れ等全てが合わさった時の 影響は酷なものだった

パソコンに打ち込む手は止まり

ノートにメモを取る手も止まる

既に脳味噌は使い物にならなかった

低気圧の所為か

頭を鈍器で連続的に殴られている様な

そんな痛みすら感じる

煌輝 コウキ

ツキちゃーん

月奈 ツキナ

ん?

煌輝 コウキ

講義聴きそびれた!

月奈 ツキナ

奇遇、私も

波瑠 ナル

ねえ波瑠も

月奈 ツキナ

諦めよっか

煌輝 コウキ

珍しいね

月奈 ツキナ

寝不足かな、笑

波瑠 ナル

煌輝の所為だー!

煌輝 コウキ

嘘…ごめん…

月奈 ツキナ

否、違うから

月奈 ツキナ

レポート片付けてただけ

煌輝 コウキ

俺、代わりにやろうか?

月奈 ツキナ

是非お願いしたい

波瑠 ナル

波瑠のも宜しく

煌輝 コウキ

どっちもやだ

月奈 ツキナ

危うく殴るところだった

波瑠 ナル

危ね、足出そうだった

煌輝 コウキ

うん、土下座するからさ?ね?

月奈 ツキナ

波瑠、帰ろ〜

波瑠 ナル

雨降りそうだしね〜

煌輝 コウキ

無視やめよーよ!?

後ろで1人騒いでいるのを見て笑う

外も少し騒がしくなる

視線を向ければ 其処は既に雨音で溢れていた

月奈 ツキナ

え"…降ってきちゃった

波瑠 ナル

強くなる前に帰ろ〜

煌輝 コウキ

走る?

波瑠 ナル

却下、さよなら

煌輝 コウキ

怒んないで!

生憎、鞄を何れ丈漁っても 傘は見当たらなかった

月奈 ツキナ

うわぁ、傘忘れた

波瑠 ナル

波瑠、濡れて帰ろうかな

月奈 ツキナ

其れだけはほんとに辞めて

煌輝 コウキ

え、一緒に使えば良くね?

そういう事を 平然と言う彼には驚かされる

月奈 ツキナ

ぇ、ぁ、はぃ、、

其れはつまり

‘ 相合傘 ’

というヤツだ

頭で理解した途端に顔に熱が集まる

波瑠 ナル

いやいやいやいや、

波瑠 ナル

顔赤くなるの早すぎません?

月奈 ツキナ

煩い

波瑠 ナル

真っ赤な月奈…可愛、

   

    

月奈 ツキナ

やっぱ、波瑠と一緒に、

波瑠 ナル

やだーw

月奈 ツキナ

ねえええ

煌輝 コウキ

俺とじゃ嫌?

何時の間にか消えた頭痛

隣で哀しそうにしている 彼のお陰だろうか

月奈 ツキナ

近いじゃん

時々、肩が触れてしまう至近距離

月奈 ツキナ

だから、その、

心臓の音が聞こえてしまいそうで

月奈 ツキナ

て、照れるじゃん!!!

涼しい筈なのに 身体は酷く熱を持っている

波瑠 ナル

要は、煌輝が好きって話。

何時も見事に言い当てられる

煌輝 コウキ

じゃー、此の儘な!笑

綺麗な歯を魅せて笑う彼に

またしても

虜になってしまう

   

「 その命の代わりに致死量の愛を。 」

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