10タップじゃないアホ美ちゃん

幸枝のために病院を抜け出した早樹は

これまで言えずにいた自分の本当の気持ちを伝える

幸枝はそんな早樹の想いに涙を流し

救急搬送された早樹の元へ向かおうとした

アホ美は幸枝の頬を平手で打ち

幸枝は動きを止め

友美に対し謝罪の言葉を口にした

幸枝と共に友美をいじめていた夕陽達も渋々謝り

友美は幸枝の手を握り優しく語りかけた

友美に深々と頭を下げ教室を出ようとする幸枝

幸枝の誠意ある謝罪の言葉に浪川も納得し

このまま幸枝を早樹の元へ行かせようと考えていた

アホ美の蹴りが炸裂する前に

蓮斗の拳が信吾の頬に命中

信吾は軽く吹き飛ばされ床に尻餅をついた

信吾の顔から血の気が引いていく

その隙に幸枝は病院に向かうため空き教室を出ていった

浪川の言葉に膝から崩れ落ちる安藤

その後、校長や副校長も駆けつけ

今回の一件や一連のいじめに対する聞き取りが行われることとなり

全員で空き教室から移動することになった

その後、別室にて聞き取りが行われ

クラス内に起きていたいじめのこと

そのいじめの真の黒幕が隣のクラスの前野信吾であること

信吾が友美を標的にした理由など

アホ美は転校初日からこれまでに起きたことの全てと

早樹の協力の下で掴んだ証拠などを武器に今回のことを計画し

信吾が自ら事実を認めた上で更に友美を罵倒したこと

これら一連のことをある程度把握していたにもかかわらず

保身のために隠し続けた安藤のことを校長に話した

友美や蓮斗、聖夜も同様にこれまでの事実を打ち明け

幸枝の取り巻きだった夕陽、怜奈、優奈の三人は罪を認め謝罪

信吾だけが最後まで自分の罪を認めようとせず

友美に対して謝罪の要求を続けていた

安藤は保身のためにいじめの事実を隠ぺいしたことを認めたが

いじめをした幸枝やそうするように仕向けた信吾に問題があった

幸枝に対して"怯えていた"などの主張を繰り返していた

二時間後

幸枝を除く関係者の聞き取りが終わり

学校からの連絡を受けた保護者達が続々と現れ

アホ美と聖夜も迎えに来た母と共に学校を後にした