青年はただ、暗い道に立っている
前と思わしき場所へ進む
その身は、泥で作られていた
泥が、ぽたぽたと落ちる
落ちる度に、拾って、また身に纏う
時折、後ろと思わしき方を向き
跪く
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
許されない
許されない
許されない
青年は懺悔を続けた
青年は自分を失えない
青年は泥無しでは生きれない
青年は常に傷を求めている
青年は傷を愛している
青年は許されない
青年は何も才能を持ってない
青年は欲を殺す事が仕事だ
青年はきっと
今後もきっと
生きることも死ぬことも許されることも人間を知ることも懺悔することも傷をつけることも意図的な傷をつけてもらうことも傷に愛を感じることも幸せになることも楽になることも苦しみを知らないことも後悔をすることも欲を知ることも才能を開花させることも才能を得ようとすることも褒められることも貶されることも勘違いしたまま生きることも褒められて普通の人間だと錯覚することも自分を悲劇のヒロインだと思うことも自分をヒロインだと思うことも悲劇のアピールをすることも人生のどん底に落とされることも人生のどん底から這い上がることも海から出ようもすることも承認欲求を満たそうとすることも孤独を癒そうとすることも苦悩以外の道を選ぶことも己の欲を満たすことも愛を知ることも友情を知ることも
何もかも、許されてない
全てが青年を彩る
青年は、泥で出来ている
あの時から、もう、既に
コメント
3件
全然解釈違うかもしれないけど、これって青年があの時に嘘をつくことの快楽を覚えてしまったが故に起きてしまったことって考えたらそれは仕方の無いことだと思うしこれからも嘘を重ねていくんだろうな、って思うけど、あの時何かしらの理由があって嘘をつかなきゃいけなくなったから今も嘘をつき続けてるって考えるとそこまで青年を変えてしまったのはなんだろう、って思った……😵💫😵💫