寝起きの姿を見られないように
今日こそは早起きして、 身なりを整えてからハルさんに 会ってやろうと思ったが
リビングに出ると、ハルさんは既に キッチンに立って朝ご飯の支度を していた。
勿論彼の服は、今日もお洒落に 無頓着だ。
ハルさん
ハル
ハルさん
ハルさん
ハルさんは楽しそうに笑った。
それからハルさんは、昨日貰った 黒Tに灰色の半ズボンを 履いた私を見て
「着てくれてんじゃん」と嬉しそうに 言った。
洗面所を貸してもらい、顔を 洗い終わると
前に見たときには無かった ヘアブラシや、 新しい歯ブラシが増えている ことに気がついた。
きっと昨日仕事から帰ってくる時に 買ってきてくれたのだろう。
ハルさんの気遣い恐るべしだ。
早速ヘアブラシで髪をといてから リビングに戻ると、味噌汁の良い香りが鼻をくすぐった。
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさんがテーブルに食事を並べる。
私は思わず目をキラキラと輝かせ、 唾をごくりと飲み込んだ。
「いただきます」
二人で声を合わせ、私は光の速さで 料理にかぶりついた。
ハル
ハル
ハル
ハル
ハルさん
ハルさん
ハル
ハル
ハルさん
ハル
ハルさん
ハル
ハルさん
ハルさん
地味に上手いウインクをよこしながら ハルさんが聞いた。
ハル
ハル
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
…何故この人はこうも勘が良いのか、
そして気を遣ってくれるのか…。
自分が持っていないものを持っているこの人が羨ましくて
少しだけ自分が嫌になった。
「ごちそうさまでした」
ハルさん
ハルさん
ハル
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハル
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさんの切な願いに、私も思わず 神妙な面持ちで頷いた。
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハル
ハル
ハルさん
ハルさんは、がははと笑った。
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハルさん
ハル
ハル
ハルさん
ハル
ハルさん
ハル
ハル
ハル
ハル
ハル
ハルさん
ハルさん
ハル
ハル
ハルさん
ハルさん
コメント
12件
このハルさんが、主人公なのでは?!
続きが気になり過ぎてしょうがない‼︎です‼︎ 作品作り、頑張ってください‼︎