35話
ビュークール王国編
【Poltergeist👻】
チアキside
フユミ
フユミが不気味に笑っている。
フユミ
チアキ
フユミ
チアキ
フユミ
チアキ
フユミ
チアキ
チアキは、立っているのにもやっとの状態…動く気力も無いはずだ。
チアキ
フユミ
チアキ
フユミ
フユミ
そう、私たち4人はタクミにみんな救われたのよ。
お金が無くて、住む家もない私達をあの人は手を差し伸べてくれた。
この、ビュークール王国でホームレスとして過ごしていた私達を彼は救ってくれたのよ。
そんな、心優しいあの人に恩返しをしたい。
彼は、本当はとても優しい人なの、、。
どう考えても王に相応しいのは弟の方じゃない(カイト)
この国の王に相応しいのは、私達みたいな汚れた人間をも差別しないタクミ…兄の方
そう、そうに決まってる!
フユミ
フユミ
フユミ
【喰鳥!!(しょくちょう)】
チアキ
回想
タクミ
フユミ
カザマ
建物と建物の僅かな隙間に身を隠す四人の男女、フユミ、カザマ、ジン、ピエル
ホームレス時代のピエルは、ゴボウのように細く筋肉も脂肪もなく皮膚の皮は今にでも干からびそうであった。
タクミ
ジン
ピエル
カザマ
タクミ
カザマ
タクミは、呆れたような顔で自身の手を自身の顔に当てた。
タクミ
フユミ
タクミ
フユミ
カザマ
ジン
ピエル
これが王の息子の力というのか、自然と4人はタクミに心を許した。
タクミは、四人に街で歩いても浮かないように新品の服を買っては着せた。
高級なレストラン店に連れて行っては飯もご馳走し楽しく笑って四人と時を共にした。
ピエル
パチンッ!!
フユミ
フユミが激怒しピエルの頬を打つ
フユミ
ピエル
タクミ
タクミは、深く頭を下げるピエルの肩にそっと手を置いた。
カザマ
ジン
カザマ
タクミ
フユミ
ジン
フユミ(あの方は、王に相応しい人物だった)
だけど、、あのクソのような国王はタクミではなく、カイトを選んだ。
スポーツ万能で頭が良くて、父親似、、それだけの理由でカイトを選んだ。
スポーツなら、タクミ(さん)だって負けてなかった。
確かに頭の良さでは負けていたかもしれない。父親似でもなく母親似だけど、、それでもあの人はカイトよりも器の広く優しい人だった。
けど、王を受け継ぐ者がカイトに決まったあの日からタクミは別人のように変わってしまった…。
タクミ
タクミ
フユミ
ピエル
ジン
最初は女に走った。
タクミ
カザマ
フユミ
タクミ
フユミ
けれど、考える事が狂い始めた。
タクミ
カザマ
ピエル
タクミ
ジン
フユミ
私達だって、カイトを殺す事が正しいなんて思ってもいない。
【カイト暗殺計画】これが完成した
後悔はしていない。
カイトか居なくなることであの時の優しいタクミが戻ってくるのなら、。
ライトside
ピエル
ヒメカ
ピエル
【アースアート!!】
ライトの顎を強打した時のように、城の床の形が変異しヒメカに狙い打ちあげるように伸縮した!!
ピエル
ヒメカ
ヒメカは、身動きも出来ずにいた。
その時である!
???
【きょうじんのたいけん】
ガギィィンッ!!
物を弾く音、突然現れた謎の男によってヒメカの身は包み込まれ、その謎の男は左手を大きな大剣に変化させピエルの攻撃を防いだ。
ピエル
???
ピエル
???
ヒメカ
???
ピエル
???
チアキside
フユミ目に光はなく、フユミはただ右腕を横に伸ばしホークスと鴉の群れにチアキに襲撃するよう命令しているだけ、
そして、チアキにはもう体を動かす気力は残っていないように見える。
チアキ
チアキは、最後の力を振り絞り足を大きく開く…その動作だけでも身体が痺れを切らし重くなっていることが伝わってくる。
フユミ
そして、チアキは両腕を大きく横に広げそのまま前へとクロスした。すると、風の斬撃が左右の腕から放たれその衝撃でチアキは後ろへと軽く吹き飛んだ。
【風刃(ストームカッター)】
チアキ
風の斬撃は鳥達の群れの隙間を通っていき、フユミの元へ直接飛んで行った。
フユミ
ズシュッ!
フユミ
それは、フユミに直接命中したがかすり傷程度のダメージでしかなかった。
チアキ
鴉の群れはチアキの真上に待機している。
チアキは、這いずりでナイフの転がっている所へ行き手に取ると持ち手と持ち手を繋げた。そして、体をゆっくりと起こす。
フユミ
フユミは、また右腕を横にあげると鴉の群れはチアキに目掛けて急降下、それと同時にチアキは持ち手を繋げたナイフをブーメランのようにして投げた!
フユミ
フユミは、ホークスを盾にチアキのナイフから身を守ろうとしたがチアキの投げたナイフはホークスをスルーする。
フユミ
ザクッ!!
そのナイフのブーメランは、フユミの右肩に命中…そしてチアキの元へと戻ってくるがチアキは烏野群れの猛攻により力つきていた。
フユミ
ショウタside
ジュッジュゥゥッ、、 少々焦げた臭いがする。
ショウタの狐火によって、ジンの服の袖がやや焼き焦げたのだ。
ショウタの空中からの狐火による先制攻撃、見事に決まったかのように見えたがジンが巨大な霊体を生み出し吸収されてしまっていた。
現在、ショウタはあれ以降反撃の隙さえ与えられず、
ジン
ジンの手のひらから次々と薄らと現れる2頭身の人型の小人のような霊…この霊によって、ショウタは苦しめられていた。
ショウタ
それもそのはず、ショウタはこの技を一度はモロにくらってしまっていた。
【衝撃】【痺れ】【火炎】【氷結】など、
ポルターガイストと呼ばれる霊体に捕まるとその霊体は破裂し様々な現象を引き出すのである。
ジン
ショウタ
言われなくても分かっている。そう言いたげな表情で歯を食いしばった。
うぉ〜ん
と、気味の悪い声を出して永遠と追ってくるポルターガイスト、一体一体の力は微々たるものだが数が多すぎず逃げ惑うのにもやっとである。
ショウタ
ショウタは、炎の力で体を纏うようにして抵抗するがポルターガイストの厄介な所は
【炎が効かない】という事であった。
ポルターガイストだけでは無い、ジンが生み出す霊体全て炎が全く通用しないのである。
つまり、ショウタにとって圧倒的に不利な相手、それがジンであったのだ。
ショウタ
ジン
ブチッ、バンッ! ブチッ、バンッ!
ブチッ、バンッ! ブチッ、バンッ!
ショウタ
衝撃、氷結、痺れ、また痺れ、、。
完全に何が起こるかはランダムだが、痺れが重なった事によりショウタは身体が伸びたまま硬直してしまった。そして、痙攣がショウタを襲う。
ショウタ
ギロッ
それでも、
ショウタはジンを睨む事を辞めない。
何故かそれがジンは気に食わなかった。
ジン
【ラージガイスト!】
約2メートルのポルターガイストをジンは中指からじっくりと生み出す、可愛い霊体を生み出すのとは裏腹にジンの目は殺意に満ちていた。
動きも通常のポルターガイストと比べるとノロマではあるがそれでもそこそこの速さを誇る。そして、痺れて動けないショウタは格好の的であった。
ジン
ショウタ
ブチッ、、バンッ!!!!
コメント
2件
いやほんまにw ジンさん強い何回目?w ユウさん強いとかっこいいといいぐらいの勝負してるww ビュークール王国編、キャラが多くて大変だ( ̄▽ ̄;) (キャラは予め出す人数とかいつ頃に登場させるかは章ごとに決めてきます) この事を知るとショウタやマリンの勘違いによって、フユミ達が守ろうとしてるものを壊されるという事と、ショウタ達がフユミ達を止めなければ、カイトが死んでしまう。 複雑ですよね…。
ショウタさんーー!!←すみませんw やっぱりジンさん強い…←これいうの何回目かな?w 新キャラでてきたー!! タクミさん達にそんな過去が… 優しいタクミさんに戻るためにか…( ˙꒳˙ )フムフム… 本当は優しいのか……新展開……俺的に…w 続き楽しみに待ってます!