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眠れなかった
頭の中でぐるぐると回る
あの子の心配そうな顔
あの子には笑っていてほしかった
いつもみたいに笑って
明日夢
そう呼んでほしかった
恭也
愛紗
恭也
恭也さんにそう言われてついていった
愛紗
愛紗
恭也
恭也
愛紗
降りしきる雨の中
恭也さんは私の手を離さなかった
愛紗
愛紗
恭也さんに手を引かれ
たどり着いたのは……
ホテルだった……
カーテンで覆われた薄暗い部屋
大きなベッドに枕が二つ並んでいる
愛紗
愛紗
恭也
恭也
急に背後から抱き締められ
私は何故か恐怖を感じてしまった
愛紗
恭也
恭也
恭也
恭也
恭也さんの唇が首筋を這う
その唇は徐々に移動し
背後から執拗に耳や頬を刺激する
全身が震え
恐怖で目をギュっと閉じた
元彼A
元彼A
元彼A
愛紗
愛紗
恭也
愛紗
愛紗
愛紗
涙が溢れて止まらない
怖くて怖くて
恭也さんの顔をまともに見ることができなかった
それなのに……
恭也
愛紗
愛紗
恭也
恭也
愛紗
愛紗
恭也
突然の声に驚いた
こんな姿は初めてだった
まるで何かに焦っているような
いつもの大人の余裕みたいなものは感じられず
私が震えていることも理解ができない様子だった
愛紗
恭也
恭也
恭也
恭也
愛紗
愛紗
恭也
恭也
恭也
恭也
愛紗
恭也さんの手を振り払ってしまった
不安と恐怖で止まらない涙
恭也さんが無言でベッドに座る
私の言葉を無視して強引にしようとした
ちゃんと理由を話すつもりだったのに
恭也さんは耳を傾けてくれなかった
あんなにも大好きだと思っていた恭也さんが
今は凄く醜い怪物に見える
恭也
恭也
愛紗
愛紗
恭也
恭也
恭也
恭也
意味がわからなかった
何の時間を気にしているのか
全く理解ができないこの状況
早くこの場から立ち去りたい
家に帰りたいと強く思った