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短編

225 - あの景色が残ってる

♥

216

2024年05月02日

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見栄っ張りな精神で

ただ自分を殺して歩いてた

次の瞬間、吐き出した

何も味なんてしなかった

出すものがないせいなのか

出てきたの胃液だった

いつも言わない醜い感情

出来れば知られたくなかった

でも、上手く思考が回らない

全てを言って

いつもよりも早く寝た

どうしようもなく、目は覚めた

ただ、気持ち悪かった

体調不良って

吐けば治ることが多いけど

心の病も

全て言葉として吐き出したら治らないかな

そんなことを考えて起きた

午前4時

ぽた、ぽた

落ちてくる、点滴

人生で、2回目だった

全て吐き出して、点滴を眺めた

こんな透明な水に、生かされてる

不思議でしょうがなかった

水みたいなのに

それは水ではなくて

しかも、今の自分の命綱だ

なんて、透明な命綱

「生かされている」

そんな感覚が強かった

午前10時

人間って暇にならないと無駄なことを考えられないんだな

そんなことを、改めて痛感した

無駄なことばかり考えてた

でも、それが楽しかった

久しぶりに体調を壊して

昔のことを思い出してた

昔、自分の体調を思って止めてくれた友人が、どれほど優しかったのか

まだ、昔と変わらない

ただ暇を貪ってる感覚が妙にくすぐったかった

そんな3日間を過ごした

これにて、終わった

幕は再び、開かれる

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

「心の病も全て言葉として吐き出したら治らないかな」ってとこめちゃくちゃ共感した!!心の病…モヤモヤでもいいから言葉として体の中から全部消えて欲しいな、って思う……💭 そして語り手さんの友人が昔と変わらない様子で語り手さんの近くにいるってのが微笑ましい……☺️☺️

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