コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ちひろ
ちひろ
深夜、誰もいない廃屋で、 私は1人探し物をしていた。
かつて、一家惨殺事件があった洋館。
ちひろ
ちひろ
ちひろ
肝試しと言って私をここに連れてきたメンバーは、既に皆帰ってしまった。
リビングらしき広い部屋には、 隙間風と床の軋む音だけが響いている
不意に、くぐもった震動音が聞こえ、 部屋の隅が微かに光った
ちひろ
ちひろ
ちひろ
私は跳ね上がった心臓を押さえ込み、 床に落ちていたスマホを拾おうとした
次の瞬間
ちひろ
静寂に、鈍い打撃音が響いた
凄まじい痛みによって、それが 自分の頭を殴打する音だと分かった
ちひろ
最初の一撃で、既に抵抗する力は無くなっていた
しかし、相手は攻撃の手を止めない とどめを刺すつもりなのだ
私は死を目前に感じながら、 目の前のスマホを強く握りしめた
ちひろ
ちひろ
ちひろ
ちひろ
薄れゆく意識の中、 私が最後に見たものは
笑いながら走り去ってゆく、 血まみれの少女の後姿だった……
担任
担任
担任
担任
担任
担任
担任
瑠衣
私は、先生の言葉をただぼんやりと 聞いていた
未だに現実感がなく、目の前の全てが夢の中のことのように思えた
瑠衣
綾奈
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
茉莉花
茉莉花
茉莉花
瑠衣
瑠衣
瑠衣
綾奈
綾奈
奈々美
奈々美
奈々美
瑠衣
瑠衣
しゃくり上げる私を、 彩奈が強く抱きしめてくれた。
奈々美と茉莉花は背中を 優しくさすってくれる。
綾奈
綾奈
綾奈
綾奈
茉莉花
奈々美
瑠衣
綾奈
綾奈
翌日、私たちはお通夜に参列した
遺影の中のちひろは元気に笑っている
ちひろの母
ちひろのお母さんは、ただただ うつろな目で宙を見つめている
奈々美
茉莉花
遺された家族の姿を見て、 私の胸は更に締め付けられた
綾奈
瑠衣
瑠衣
瑠衣
ふと顔を上げると、見覚えのない 女子生徒が焼香の列に並んでいた
瑠衣
瑠衣
彼女は切れ長の目に大粒の涙を湛え、 長々と手を合わせている
長い黒髪と整った横顔が印象に残った
奈々美
奈々美
茉莉花
茉莉花
読経の声に混じって微かに聞こえる声は、震えているようだった
美夜
美夜
ちひろの遺影も嘆く人の姿も見ていられなくなり、私は視線を落とした
綾奈
綾奈
綾奈は、大人たちの視線から私たちを庇うようにして立っていた
綾奈
綾奈
綾奈
瑠衣
あーやな
ななみん
まりぃか
ルイ
ルイ
あーやな
あーやな
あーやな
ルイ
ななみん
まりぃか
まりぃか
まりぃか
ななみん
まりぃか
あーやな
あーやな
ななみん
ルイ
あーやな
あーやな
ななみん
まりぃか
ななみん
ルイ
まりぃか
ルイ
ルイ
呪われた館に足を踏み入れた あなた達は罪人です ・おばあちゃんの呪い ・ママの呪い ・パパの呪い ・少女の呪い 誰かの呪いが振りかかり、 死をもたらすでしょう