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あ、、、ありがとうございます、
優しく触れられたことなどなかった
自分
新しい街並み。
木々が揺れる音
自分の溜息
静かなバス停にこだまする
自分
??
自分
隣でそっと囁いたのは身長の高い透き通った肌の男だった
??
??
自分
??
らん
らん
そう言いペコッと律儀に頭を下げたらん。
なんだか未成年と成人の狭間を生きてるみたいだ
自分
らん
らん
自分
次は俺が頭を下げ二人で歩き出した
あんまり顔をあげなかったから分からなかったけどこの街は海がすごく綺麗だ。
彼は眠そうにあくびをしていて俺のことはあんま気にしてないらしい
らん
らん
自分
らん
自分
自分
らん
らん
自分
らん
自分
らん
自分
らん
自分
らん
自分
気温は40℃近くの炎天夏
その中を一時間も水分なしに歩き続けられるのだろうか
30分くらい歩いていて俺は疲れ切っていた
一歩踏み出そうとした時。
自分
俺の視界がぐらついた
次、目が覚めた時は畳の上だった
両サイドからぬるい風が顔に当たる
自分
目を開けると可愛らしい顔の男がこちらを見て目をぱちぱちさせた
??
自分
身体を起き上がらせると焦った顔のらんともう1人
こじんまりとした男の子が居た
自分
みこと
みこと
自分
らん
自分
自分
らん
らん
みこと
自分
らん
らん
らんが楽しそうに俺に問いかけた
自分
自分
らん
らんが悪戯っぽく笑った
明日はがっこうということで早めに寝ることにした
自分
意気込んで目を閉じた
~まぁっ…!!
るまっ!!
い
る
ま!!!
自分
らん
目を開けると見慣れないきちんとした制服を身にまとったらんが目に入った
自分
自分
らん
自分
らん
トントン拍子で進んでいく時間
気づけばクラスの奴らに自己紹介する時間になっていた
担任
自分
ほら。またこうだ
話そうとしたら喉の奥に突っ変えて上手く喋れない
自分
クラスメイト
涙が床に零れ落ちそうになった時
誰かが喋りだした
??
どうやら俺の代わりに喋ってくれたのはらんだったようだ
らん
気持ちが落ち着かなくて頷くことしか出来なかった
今日はどっと疲れた
あの後、クラスの奴らに沢山話しかけられるし質問されるしでもう早くひとりになりたかった
自分
自分
そう呟き顔を突っ伏した
誰一人の声も聞こえない砂浜。海の流れる音だけがこだましている
??
??
自分
自分
??
自分
数分して何とか落ち着いた
俺は発作持ちだ。こっちのド田舎で過ごすことになった一つの理由でもある
俺は静かに隣を見た
隣には綺麗な艶のある緑髪に凛とした赤色の瞳をした羽の生えた青年がいた
自分
??
??
叔母ちゃん
自分
??
自分
??
自分
??
??
??
すちさん
自分
??
すちさん
自分
自分
自分
すちさん
すちさんは俺がみえなくなるまでずっと俺を眺めていた
らん
いるまが見つからない。
俺はそんな焦りにじりじりと追い詰められていた
叔母ちゃん
らん
らん
いるま
何故か後ろからいるまのこえがきこえた
いるま
叔母ちゃん
いるま
叔母ちゃん
いるま
いるまは俺との対応とは別な笑顔で頭を下げて俺の手を引っ張った
自分
らん
自分
あれから数週間が経った
クラスの人達も『うん』『まぁ』しか言わない俺の事を方って置いてくれるようになった
だが、ただ一人。らんだけは俺に構わず話しかけてくるし説教をたれてくる
自分
らん
自分
らん
自分
自分
自分
自分
自分
何度こんな態度をとってもらんはお構い無しだ。
暇なのか。とも思ってしまう
らん
自分
俺だって簡単に話しかけられれば苦労なんてしない。
そんな事も知らない奴が俺に説教なんてしても右から聞いて左から聞き流すようなもんだ
クラスメイト
俺は黙って首を降った
らん
自分
らん
らん
自分
らん
自分
らん
俺の中の何かが切れて
自分
自分
らんを思いっきり睨みつけた
らんはびっくりしたような表情を浮かべている
自分
自分
そう言い放ち校門を飛び出した
しばらくフラフラと歩き回り
気付けばまたこの海に来ていた
自分
すちさん
自分
すちさん
彼がにこりと微笑んだ瞬間俺の心の何かが切れて
涙腺が崩壊した
自分
すちさん
すちさん
自分
俺の横で優しく微笑みながら手を左右に振っている彼を見て俺はつい笑ってしまった
自分
自分
すちさん
すちさん
自分
なんだか彼と居ると落ち着いてきて心に潜めていたドロドロとした物が浄化されていくような感じがした
自分
自分
自分
自分
自分
自分
すちさん
すちさん
自分
らん
みこと
みこと
自分
すちさん
自分
らん
すちさん
自分
あれから毎日おなじ場所と同じ時間に会っている俺ら
たわいもない話をして笑い合う
それだけのことだが俺は最高に楽しかった
自分
すちさん
彼はいつもと違う苦しげな笑顔でそう答えた
俺は高校時代、
野球しかやっていなかった
俺のあだ名は強肩の化け物
俺が投げた玉を取れる者は誰一人として現れなかった
俺が投げた玉を呆れた顔で取りに行く他の部員達の俺を見る冷めた目。
俺はその目が嫌いだった
監督
自分
球を投げるだけで怒る監督。今思えば相当理不尽だろう。
駄目だな。俺。
純粋そうな子にこんなこと教えてちゃ駄目に決まってるじゃないか
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
驚いた。彼からそんな言葉が出るなんて
彼は心優しい少年だ。愚かな人間共みたいな真似はしないだろう。
そう心に決め上着を脱いだ
自分
いるまちゃん
自分
彼の触り方は凄く優しくて俺の悪いとこまでを全て包み込んでくれるような優しい触れ方だった
"こんなに優しい触れ方などされたことなどなかった。"
いるまちゃん
人間は愚かだ
自分の為なら一切惜しまず誰かを犠牲にする
不死身になりたい。
天使の羽根が欲しい
死にたい
悪さがしたい
なんで…
なんで
なんでっ!?
どうして自分の事しかかんがえてくれないの…
天使の人権は?
天使の存在価値は、!?
誰か教えてください。
助けて
助けて
助けて
助けて
助けて
自分
いるまちゃん
いるまちゃん
彼が可愛らしい笑顔で笑い小さな身体で俺を抱きしめた
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
天使捕獲隊
天使捕獲隊
バアァァァンッッ、!!
いるまちゃん
あ、撃たれる。と確信して目を瞑っても中々銃弾が俺のからだを貫通しない
上を見てみると
そこには血だらけのいるまちゃんが俺に覆いかぶさる様に手を広げていた
いるまちゃん
肺に血が入ってゴロゴロいっているのが分かる
自分
いるまちゃん
いるまちゃんは俺がどんなに止めても辞めようとはしなかった
小さな背中が大きく見えた
天使捕獲隊
天使捕獲隊
いるまちゃん
自分
自分
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
なんだか出会った時とはまた違う笑顔の彼は一層大人っぽく見えた
自分
いるまちゃん
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
いるまちゃん
自分
いるまちゃん
自分
『本当に綺麗だな。もう死んでも良いわ。』
星降る夜。
君は俺の仲間になった
すちさん
すちさん
すちさん
すちさん
俺は今、死後のカウンセラーをやっている
??
??
自分
"いるまちゃん!"
そう。彼も天界の仕事を担当してるのだ
いるまちゃん
??
自分
こさめちゃん
自分
いるまちゃん
こさめちゃん
いるまちゃん
あの日から天使差別が法律で違反されるようになって
天使たちもだいぶ過ごしやすくなった
それはこっそりいるまちゃんが説得してくれていたのを知ったのはつい最近
俺達、天使の為に沢山尽くしてくれた
俺の『"恋人"』
自分
優しく触れられた事などなかった
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽