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53 - 【桃香&未門生誕祭】一蓮托生…?

♥

201

2024年01月31日

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桃香

いや〜

桃香

暇だね〜

未門

だね〜

風魔

皆帰ってしまいましたからね〜

未門

ここ最近は皆自分の大陸のことで忙しいからね…

桃香

まぁ…私達は蒼空に任せっきりだけどね

未門

そんなこと言ったら四人神の人達は何も無いはずなのになんで2人欠けてんだよ…

風魔

美愛様と沙樹様は修行大好きですよね…

桃香

少し異常なくらいにね……

未門

あれがいつも通りなのバグってない?

クルト

いや分かる

未門

……さっきからずっと居たけどさ

未門

なんでいるの?

クルト

ん?いやたまたま寄っただけ

クルト

この後別の用事があってね

桃香

珍しい

桃香

クルトって用事とかあるタイプだったんだ

桃香

いつも暇そうにしてるから無いと思ってた

クルト

酷くない?

桃香

いや……

桃香

ねぇ?未門

未門

分かる

クルト

この2人…(ꐦ^^ )

クルト

はぁ……

クルト

まぁいいや

クルト

そんじゃ、ボクは行くから

桃香

行ってらっしゃい〜

未門

気をつけてね〜

クルト

うん

クルト

それじゃ

クルト

……あ

桃香

ん?どした?

クルト

……風魔

風魔

…………なんですか

クルト

頑張れよ

桃香

…?

未門

( ¯꒳​¯ )ᐝ

風魔

……分かってますよ

クルト

ならいいや

未門

……案外あっさり行ったな

桃香

もっと嫌がると未門も思った?

未門

うん

桃香

…まぁ、クルトのいつもの態度ならそう思うよな

桃香

面倒なこと嫌いじゃん

桃香

クルト

未門

やっぱりそうだよな

未門

……なんか、不思議なクルトだったな

桃香

……あれ?

未門

ん?

桃香

風魔は……?

未門

え…?

未門

いや近くに居るんじゃ…

……

桃香

……あれ?

未門

……ありゃ

桃香

どっか行ったな…

未門

……なにする?2人で

桃香

とりあえず、いれたお茶は全部飲もうか…

桃香

勿体ないから…

未門

……だな

一方その頃風魔は……

風魔

……どうしよう

カレンダーの前で、尋常じゃないほど悩んでいた

と、いうのも

実は本日1月31日は我らの巫女様である桃香様と太陽の神の使いである未門様の誕生日である

なのに

八大陸の住民達はそれを忘れている様子で

仲間である神の使いの人達も用事でここにいない

(ちなみに風魔は部下に無理難題を言って誤魔化した)

明らかに様子がおかしい人達を見て風魔はある人を頼ることにしたのが数日前

そして、その頼った人とは…

〜遡ること数日前〜

クルト

もしも〜し

クルト

入ってもいい?

風魔

どうぞ

クルト

おじゃましま〜す

クルト

……それで?ボクと2人で話したいなんて珍しいじゃん

クルト

どういう風の吹き回し?

風魔

……恥を忍んで、クルトに聞きたいことがある

クルト

ん?なに?

風魔

……巫女様と未門様のお誕生は覚えてるか?

クルト

……は?

クルト

そんなこと?

風魔

……そうだけど

クルト

そんなの、1月31日でしょ?

クルト

忘れないよ、流石に

風魔

……だよな

クルト

……もしかして

クルト

大陸の人達や神の使い達が誕生日を忘れていて困惑していた

クルト

……とか?

風魔

……なんで分かった

クルト

いや、ただなんとなくだけど

クルト

やっぱりね……

風魔

やっぱり?

クルト

いや、過去にもあったんだよ

クルト

誕生日関連で少し揉めたことが

クルト

じゃあ、ここである仮説を話そう

風魔

……?

クルト

人に誕生日を教えるのも、誕生日を知りたいのも

クルト

どちらも「祝われたい」「祝いたい」というものの上で成り立つことが多い

クルト

逆に言えば、その感情がなければ話そうとすらしないはずだ

クルト

誕生日関連でなにからあったのなら尚更…ね?

風魔

……巫女様は有り得そうだが

風魔

……未門様が?

クルト

いや、もしかしたら違うかも

クルト

本当は、誰よりも未門が桃香の誕生日を祝いなくないかもね

風魔

……どういうことだ?

クルト

いや、そのうち分かるよ

クルト

多分

風魔

多分……

クルト

でも、せめて君だけでも誕生日を覚えているならなにか渡した方がいい

クルト

誕生日って、そういうものでしょ?

風魔

……確かに

風魔

わかった、なにか準備しておく

風魔

ありがとう、クルト

クルト

いや、別に大丈夫

クルト

じゃ、ボク帰るから

風魔

ああ

風魔

……

風魔

(クルトはあんなこと言っていたけど)

風魔

(当日になってもまるで意味が分からない)

風魔

(とりあえず、プレゼントは用意した)

風魔

………………

風魔

とりあえず……渡そう……

桃香

う〜ん

桃香

風魔どこに行ったんだろ…

未門

さぁ?

未門

このまま帰ってくるまでゆっくりしてる?

桃香

そうしようかな〜

風魔

ただいま戻りました、巫女様

桃香

あ、おかえり

桃香

どこ行ってたの?

風魔

部屋にあるものを取りに行ってまして…

風魔

……巫女様

桃香

ん?どしたの?

風魔

……本日が、お誕生日だと聞きました

風魔

お誕生日おめでとうございます

風魔

ささやかなものですが、どうぞ

桃香

えっ!?

桃香

お……覚えてたの……

風魔

そんなに驚きますか…?

桃香

いや……だって未門ですら何も話さないから……

未門

……俺も覚えていたしプレゼントも用意したけど

未門

桃香、絶対忘れてるし

未門

それに、誕生日祝われるの苦手って昔聞いたことあったから

未門

それで……

未門

………………躊躇った

桃香

あ〜なるほどね

桃香

別に私も忘れてないけど…

桃香

だって、今日は私の誕生日でもあり未門の誕生日でもあるからね

未門

……あ

桃香

そっちはそっちで忘れてたのかよ…

桃香

全く……似てるねぇ私達

未門

……いやぁ、返す言葉が見つからない

桃香

ね、風魔

風魔

はい

桃香

これ、開けてもいい?

風魔

えぇ、もちろんです

風魔

未門様はこちらを

未門

あ、俺にもあるの

未門

ありがとう

桃香

……えっ

未門

どした?

桃香

……え、風魔

桃香

本当にこれ貰っていい?

風魔

……?

風魔

えぇ、もちろんですが……

桃香

……これ、香水だよね?

風魔

はい、そうですが……

風魔

あっ、もしかして苦手でしたか!?

風魔

いつも付けていたからお好きなのかと……

桃香

いや好きだよ

桃香

狙っていた香水で買おうか悩んでたからめっちゃ嬉しい

桃香

まじでありがとう

風魔

……なら、良かったです

桃香

風魔の大陸は香水がいい物多いからね

桃香

大好きなんだよね私

風魔

巫女様に気に入られていると知ったら皆喜びますよ

桃香

いやぁ…こっちが感謝したいくらい

未門

……俺のやつはクッキー?

風魔

あ、はい

風魔

お好きかな…と

未門

うん、好物

未門

ありがとう

桃香

あ、私にもひとつちょうだい

未門

あとでお茶いれなおすか

桃香

あり

桃香

あ、未門にもどうぞ

桃香

誕生日おめでとう

桃香

出会ってくれて、ありがとうね

未門

……こちらこそだよ

未門

桃香も、どうぞ

未門

誕生日おめでとう

未門

来年もまた祝おうな

桃香

うん!

桃香

……開けていい?

未門

俺も開けていい?

桃香

うん、多分大丈夫だと思うんだけど

未門

俺のも壊れてなければ大丈夫

桃香

……お、なにこれ?

桃香

簪?

未門

そう

未門

桃香装飾品興味無さすぎるから

未門

1本くらい持っていてもいいんじゃない?って思って

桃香

なるほどね

桃香

……かわいい簪

桃香

ありがとう、未門

未門

……それで、俺のはブレスレット?

未門

見事に俺の色って感じだね

未門

つか……よく見つけたな

桃香

ふふん、綺麗でしょ?

桃香

見た瞬間未門に渡そう!って思ったから

桃香

気に入ってくれたら嬉しいな

未門

うん、ありがとう

風魔

……なんだか、3人でやると少し味気ないですね

風魔

クルト引き止めておけば良かったです

桃香

……いや、いいんじゃない?

桃香

これくらいが、私達らしくて

未門

……うん、桃香の言う通りだと思う

未門

こうやって3人で話しているのも楽しいからな

風魔

……ですね

桃香

よし!お茶いれてまたのんびりするか〜

未門

さんせ〜

風魔

あ、クッキー余ってるので皆で食べますか?

桃香

最高すぎるでしょ

桃香

よし!準備するぞ〜!!

扉を開けて、そのまま進み続ける

他に人はおらず遠くから話し声だけが聞こえる

おそらく、自分が最後なのだろうなと思って歩くスピードを早めた

クルト

お待たせ、ごめん少し遅れた

「魔術師」

いや、大丈夫っすよ

「魔術師」

ちょうど皆様来た所ですから

クルト

……そう?

「魔術師」

嘘なんて言う訳ないじゃないですか

「魔術師」

俺を信頼してくださいよ、クルトさん

クルト

……お前、酔ってるだろ

クルト

つかほとんどの奴ら酒飲んでるな…

クルト

騎士様のおかげ?

「吊し人」

そ……そうですよ

「吊し人」

来るのが遅いぞばか吸血姫

クルト

うるさいな

クルト

これでも早く来たんだよ

「吊し人」

もっと早く来てくださいよ…

「吊し人」

酔っ払いの相手はきつい…

クルト

お前……相方以外に絡まれることないだろ

「吊し人」

それならどれほど良かっただろうね……

クルト

あぁ……(察し)

クルト

帰っていい?

「太陽」

ダメっすよ〜クルト〜

クルト

うげっ

「吊し人」

お前……

「太陽」

これからが楽しいところっすよ

クルト

お前もやっぱり飲んでるよな…

クルト

ほら、相手してやれよ

「吊し人」

このやろう見捨てたな僕を……

クルト

はいはい

クルト

そのまま相方の相手でもしてろ

「吊し人」

……はぁ

「吊し人」

まともな奴が居ねぇよ…

「太陽」

それ……オレ達に求めますか〜?

「吊し人」

……今更か

「皇帝」

あれ?クルトさん

「皇帝」

来ていたのですね

「女帝」

ん?あれ、彼岸姫

「女帝」

お久しぶりです

クルト

久しぶり、お嬢様

クルト

この惨事はお嬢の騎士様のせい?

「女帝」

……ほらお前なんか言えよ

「皇帝」

いやお嬢都合悪い時だけ俺に任せないでくださいよ…

「皇帝」

……はぁ

「皇帝」

そうですね、大体は俺が原因です

「皇帝」

ですが1番初めにやろうと言ったのは…

アベリア

しゅが〜!!!

クルト

お前かやっぱり……

クルト

ってか、どんだけ飲んでんだよ!

クルト

辞めろやめろ酒から手を離せ!!

クルト

おい!皇帝!なんでここまで飲ませたんだよ!

「皇帝」

いや俺に言われましても…

「皇帝」

俺はバーテンダーとしての責務を果たしただけです

クルト

そうかよお前も酔っぱらいなのかよ!!

「女帝」

クルトさんなにか飲みます?

クルト

……なんか、適当にアルコール少ないやつで

「皇帝」

かしこまりました

「皇帝」

ほら、アベリアさん

「皇帝」

お酒、置いておきますね

アベリア

ん、ありがと〜!!

クルト

……はぁ

「皇帝」

クルトさんも、置いておきます

クルト

あ、うんありがとう

「力」

おや?珍しいですね

「力」

姫も飲むんですか?

クルト

……お前も、1人は珍しいな

「力」

まぁ、零子にもプライベートがありますから

「力」

旦那である俺がそれを守らないでどうするんです?

クルト

今更言うのかよお前……

「力」

今様?失礼な

「力」

俺はあの日零子に出会ってからずっと零子が最優先事項ですよ?

クルト

その割には妻が辛辣だな

「力」

そこもいいんですよ

クルト

あぁもうだめだ……

「力」

……おや

「力」

クルトさん

クルト

ん?なに?

「力」

どうやら本日の主役のご登場ですよ

クルト

……なるほどね

クルト

随分と今日は機嫌がいいじゃん

クルト

「調停者」

「調停者」

……まぁね

クルト

おかげさまで外めちゃ暑いんだけど?

「調停者」

……今更?

クルト

……はぁ

「調停者」

まぁまぁ、いいでしょ

「調停者」

今日の私はとても機嫌がいいんだから

「調停者」

じゃなかったら陰りの段位を集めてパーティーをしようなんて思ってない

クルト

……そういや、全員は集まらなかったの?

「調停者」

緊急の招集だったからね

「調停者」

暇人だけ来てもらった

クルト

その割には結構暇じゃなさそうな人もいるけど…?

「調停者」

一国の王も

「調停者」

私の宗教の司令塔も

「調停者」

クラブのオーナー様も

「調停者」

ある宗教の教祖も

「調停者」

その人達の忠実なる部下も

「調停者」

この世界で1番医療に携わっている病院の医院長も

「調停者」

全員、ここでの位は一緒

「調停者」

「陰りの段位」だから

クルト

……それにしても、やっぱり妙だね

クルト

まだあった事すら無い人の誕生日を祝うなんて

クルト

ボクなら出来ないね

「調停者」

何を言っているの?クルト

「調停者」

本日の主役は、私の我が子も同然だよ

「調停者」

それくらいの、愛情があるのだから

クルト

……はいはい

クルト

そうでしたね

クルト

まぁ、もういいや

クルト

調停者……

クルト

……いや

クルト

「  」はお酒飲む?

「調停者」

……驚いた

「調停者」

それ、まだ覚えてたの?

クルト

当たり前でしょ

クルト

日記に書かれているくらいだ

「調停者」

……ふふ、そうだね

「調停者」

いつもなら飲まないけど、今日は飲もうかな

「調停者」

何せ、この世界の主軸達であり

「調停者」

私の最愛の誕生日なのだから

この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

改めて桃香さん、未門さん、お誕生日おめでとう🎉✨ 風魔さんがカレンダーの前で悩んでるの想像したらめちゃくちゃ可愛すんぎんだろ……って思った……可愛すぎんだろまじで……🤦‍♀️💕 でも、桃香さんも未門さんも風魔さんからの誕生日プレゼントを喜んでたから良かったね、風魔さん!! それに桃香さんと未門さんがお互いにプレゼントを送り合うことが出来てほんと良かった!!2人がこれから先も…生まれ変わっても

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