あ、また飲み込んだ
あ、また吐き捨てた
あ、またそうやって
繰り返す脳内
NOが蔓延る脳内
機械仕掛けのようね
まるで
皮肉めいたことを言うのね
嫌いを吸って息をする
喉仏に刺さった毒は
確かに飲み込んだはず
「でしょ?」
しょうがないを繰り返し
毒を溜めて、蠱毒になる
私は毒のお姫様
あ、また投げ捨てた
あ、また針刺した
あ、また見ないふり?
生憎こっちも暇人でね
愛なんて所詮哀の副産物
哀なんて所詮バグってやつ
バグなんて所詮事故の産物
事故なんて所詮……
……?
エラーなんて吐いたところで
何も変わらないのに
所詮、私が弱かったから
この環境に、適応出来なかったから
だから、毒を溜めて息をした
太陽が居なきゃ、息ができない
太陽を、私から奪ったのは
誰?
私は、その人が…
……
人間様的に言うと
「憎い」、と言うのかしら
嫌いを溜めて
溜めて
溜め続けて
生き残った最後の毒が
私を、殺した
太陽を奪った人が許せない
真実の愛を返してよ
一心不乱、何も考えず
殺した相手がただ憎い
真っ赤に染まった洋服も
鉄の匂いが充満した部屋も
…もうなにもかも、どうだっていいわ
毒は虚しさを吐き出し消えた
部屋に1人、佇む少女
太陽でしか息が出来ない
虚ろな現実に目を合わせて
「……あ」
私はきっと、復讐の植物
コメント
3件
凄い……!!同じ言葉や似たような言葉を繰り返しているからテンポよく読めた……!! タイトルの「クローバー」の花言葉と同じくらい憎しみの籠った毒で貴方を殺 し て い て最終的にはやりきった感が出たせいか何も残らなくなってしまったのが悲しかったけど、逆にやりきった感が出たからこそ「何もかもがどうでもいい」って思ったのかな、って……🙄💭