TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
短編

一覧ページ

「短編」のメインビジュアル

短編

390 - 星天の月下美人

♥

280

2024年12月02日

シェアするシェアする
報告する

多分、狂った恋だったんだと思う

星空を眺め、ため息をつく

また、逃げられた

何回目なのか、もう数えてない

やっぱり、無理なのかな

……そりゃ、そうか

夜にしか出歩けない私を

不思議がって会いに来る人達

一体どんな狂人だと思われているのだろう

……それにしても、今回ばかりはかなり心にくるな

なにせ、いちばん長く私に会いに来てくれた人だったのだから

……もう、4年も会ってたのか

この屋敷から出られなければ

囲まれた森からも出られない

夜にしか外に出られないし

体力もそんなにない

……さて、もう寒くなってきた

そろそろ帰ろう

そう思った時

ふと、空を見上げた

「君に晴天を見せてあげる」

彼は、私にそう言った

日中の空は、青く澄んでいて綺麗らしい

それを、晴天と言うらしい

……私からしてみれば

太陽など、この身を焼くものでしかない

……そうだな

私からしてみれば

この夜の空こそ

星の天と書き

せいてんと読もうか

この作品はいかがでしたか?

280

コメント

3

ユーザー

めちゃくちゃ好き🫶🫶 「私」は吸血鬼…かな……? 最初はちらほら自分を見に来る人がいても徐々に来なってしまう……それは凄く寂しいことだよね……だから4年も会っていた人が来なくなった、なんて辛いよね…… 「私」にとって「晴天」は綺麗だとしてもあまり良いイメージはなく、いつも見ている「星天」は本当に綺麗で4年も会っていた人が言ってた景色はこんな感じかな?って想像してて可愛いなあ、って思った🤭💕

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚