短編

振られると、冷めるのだと

そう、勝手に思ってた

片思い、燃えるような、恋

失恋後も、君のことが好きだった

むしろ、振ってくれる誠実さと

その後でも、話してくれる優しさに

恋とは違う、何かを得た気がした

話してくれたのは、ただの情けかもだけど

でも、それに縋りたくなる

失恋後、この、想い

お日様のような、暖かさ

それが、私を包み込む

恋愛的には、もう何とも思ってない

背伸びした、恋だった

今、君に抱いているのは

ただ、幸せになって欲しいという

ただ、ついて行きたいという

君の"カリスマ性"、とでも言うのだろうか

魅せられて、堕ちた

なんだろう

もう、好きというより

恋愛の存在しない

敬愛に似た

執着の、化身

やっぱり君には

似合わない、私

今日も君のことを

目の中に、閉じ込めて