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ユウナ
トモキ
ユウナ
トモキ
トモキ
ユウナ
トモキ
突然だが、俺『桐原智樹』(きりはらともき)はとある女の子に目を付けられている
相手はこの『上原優菜』(かみはらゆうな)という子だ
この子と俺は実はここ最近知り合ったのだが
出会い方がまた奇妙だし、この子自体も不思議で訳の分からん奴だ
事の発端は出不精な俺が友人に連れられて成人式に顔を出したことにある
出たくない成人式に連れられてやってきたがとんでもない人の量で圧倒されたのを今でも覚えている
成人式なんて昔の同級生と顔を合わせて近況を報告する会だろうが
お生憎様俺にはその『同級生』がいない
正確に言えばいるのだが、人付き合いが面倒になって疎遠になり
挙句の果てに会いたい人間もできた訳では無いという
まぁ、なかなかに腐ってる男なわけで
そんなだから成人式に行く意味もなかったのに友人に一生に一度のイベントだから行くぞ
と声をかけられ嫌々出席することにしたのだ
当日は皆スーツや振袖などおめかししてるが俺は興味無いので私服で出席
会場につき少し時間潰して適当な席に座り市長の話を聞いてその後解散という流れだった
時間にしてわずか40分程度のために気合い入れて来た女性陣には頭が上がらないっす
で、俺とその友人は『まぁ、こんなもんか』と話しながらまっすぐ帰っていたのだが
ふと俺のスマホを見ると中学時代の友人から連絡があり
まだ帰ってないなら会いたいと連絡が来ていて駅に着いてから気が付いた
その事を伝えると駅に向かうねと返信がありそのまま駅内で待機することに
その待機中一緒に来ていた友人と昔のことを話してゲラゲラ笑っていたが
その時友人から俺が嫌ってるやつの名を出されてそいつが来たらどうする?
とか言われて普通に嫌な顔するけど?
みたいなクソな会話をしてると連絡をくれた友人が到着した
その後ろに俺の嫌ってる元友人と面識のない女性陣数名が見える
この時点でカオスな現場になると予感していたがそれは見事的中する
合流したあと昔話に花を咲かせみんなで写真を撮ったり
近況報告してまた時間を潰したのだが
元友人が連れてきた女性陣が何なのかが異様に気になり
俺はキモがられる覚悟で彼女らに声をかけた
すると意外と気さくな人達で明るく返事を返してくれた
もちろん外面なのは理解してるがそれでも邪険にしないあたり
世渡りを理解してるなと一人勝手に納得する
その後思いきって何故着いてきたのかを聞くと突然彼女らが俺を引っ張り
みんなと距離を離していく
いきなりのことで理解ができなく混乱してる俺を他所になるべく離れその上
俺を囲むようにして話を始める
正直この瞬間がめっちゃ怖かったというのはここだけの秘密
で、着いてきた理由は彼が自分の友人を紹介したいと意気揚々と話してきて
あたかも自分が上で紹介したいヤツらが下の人材みたいな話を聞いてたらしいのだ
要は俺が居ないとコイツらはウンタラカンタラみたいなクソ上司的なムーブして女を連れ回したと
それを聞いてあーやっぱコイツあの時から成長してないなぁと思い
それが思いっきり口に出てたらしくその発言から色々詰められるようになってしまい
挙句に俺はそういった愚痴のたまり場として連絡先を交換しそれ用のグループにまで招待される
まぁ過去を知る人物がいた方が傾向がわかるってことなんだろうが
あいにく俺はそいつが嫌いなのでもうほとんど記憶には残ってないのが現実
一応それを伝えるだけ伝えたのだがそれでもいいと強制連行された
羨ましいと思う人間もいるかもしれないが
女性陣のこういった話はドッロドロで不快になるので憧れない方が身のためだろう
で、そういった事もあり俺はその後友人達と帰ろうと思ったが
女性陣に捕まり俺だけ帰るのが遅れることとなる
もちろんそのせいであの場にいた奴らから連絡が飛んできて
春が来たな!とか呑気な言葉を投げられたのは殺意が湧いたなぁ
その後適当なファミレスに入り女性陣に囲まれ気まずいながら食事をする
男の俺には女性陣の話に参加できずただ飯食って酒飲んで適当に頷いて少しスマホいじって時が流れるのを待っていたのだが
どこからか話は途端に恋愛系にと傾く
女性陣は当時付き合ってたやつの愚痴だったりカッコよかった人いたね
みたいな話でキャッキャしており
俺のイメージする女性はこんなんだなぁと勝手ながらに思いふけっていると
俺に話が振られる
アリサ
トモキ
アリサ
アリサ
アリサ
トモキ
ヒビキ
トモキ
ヒビキ
ヒビキ
ヒビキ
トモキ
トモキ
カオル
トモキ
アリサ
トモキ
ヒビキ
トモキ
アリサ
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トモキ
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カオル
トモキ
ヒビキ
カオル
アリサ
ユウナ
トモキ
トモキ
トモキ
アリサ
トモキ
トモキ
ヒビキ
ヒビキ
トモキ
こうして俺は何故か自分の過去を話す羽目になり案の定ゲラゲラ笑われ馬鹿にされた
トモキ
アリサ
トモキ
アリサ
トモキ
ヒビキ
トモキ
トモキ
ヒビキ
トモキ
カオル
トモキ
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トモキ
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トモキ
トモキ
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ヒビキ
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トモキ
アリサ
トモキ
こうして俺は面倒くさい連中に自ら絡まれに行ってしまったのだ…