短編

本当に、鬱っぽくて嫌になる

湿った｢もしも｣なんて考えたくない

あなたが明日、生きてる保証なんてない

それが、怖くて仕方ない

暇だからって考える頭が嫌い

そんなこと、思ってしまう

自分が、嫌い

明日が来ないまま、今日が毎日続けば

幸せなまま、生きていられる

でも、それじゃあなたは怒るだろうから

こんな、黒い思考を壺にしまう

また明日、起きたら忘れてるくせに

いつか、来る日だろうに

それでも、怖い

目に見えぬ恐怖が、染め上げる

悲劇だ？ふざけんな

失ったら終わる、全てが

逃れたい、消えたい、消えられない

消えたら、あなたが悲しむの

だから、今日も息をする

見て見ぬふりして

また明日、だなんて

ほんと、笑えない

子供騙しの、オマジナイね

でも、縋ってたいわ

思想が終わった、私の話

あなたが知らない、私の話

何もかも、燃えてなくなるまで

この、妙に忘れられない柔軟剤の香りも

好きなものとか、嫌いなもの

生々しい思い出を

傷つきながら、抱えて生きるの

そしたらきっと、思い出すから

そしたら、きっとまた

許されない罰を抱えて

燃え尽きるの

その瞬間、ようやく

黒が消えた、真っ白で

眠りにつけるわ

でも、それは今日じゃないと信じてる

また明日に

子供騙しに

縋って

あなたに、言うの

｢また明日ね｣

あなたが……

……

大切な人が居る

完璧な、明日へ願う

黒の、私