今私は、彼と一緒に
地平線の方まで続く、大きな
お花畑
に来ている
奈穂(なほ)
最高だね〜
翔月(かつき)
そうだな
翔月(かつき)
眺めもいいし
奈穂(なほ)
こうゆう所に住めるんでしょ?
翔月(かつき)
そうだよ
翔月(かつき)
素晴らしいだろう?
奈穂(なほ)
最っ高!!!!
私の胸の鼓動が高鳴っていた
翔月(かつき)
準備はいい?
奈穂(なほ)
いいよ
奈穂(なほ)
いつでもいいよ
ある部屋での会話
翔月(かつき)
VRはそのままでいい?
奈穂(なほ)
うん
奈穂(なほ)
死後の世界がどんなか心配だったけど
奈穂(なほ)
これで、不安も抱えずに、いなくなれる
翔月(かつき)
じゃあ
翔月(かつき)
苦しい世界から、さよならだね
奈穂(なほ)
うん、もう未練はない
奈穂(なほ)
さあ、押して
彼に背中を押して貰い
飛び立った
大空の果てにある
お花畑を私は目指した
身体と機械が砕けるような音が街に響いたそうだ
大空の果てのお花畑へ ーendー