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それからしばらくして

暁月麗

ごめんお待たせ

麗が病室に入ってくる

潤間朝日

あ!

朝日は麗を一目見ると 声をら荒げる

潤間若葉

え?やっぱり
お兄ちゃんの知り合い?

潤間朝日

まぁ、知り合い
って言うか・・・

潤間朝日

俺がバイトしてる
スタンドの常連の人

潤間若葉

え?常連さん?

潤間朝日

教頭先生の奥さん
だったんですか!?

暁月富士男

まぁ、な・・・

暁月麗

皆さん
初めまして

暁月麗

主人がいつも
お世話になってます

暁月麗

妻の麗と申します

麗は皆に深々と頭を下げる

八雲賢斗

あ、いえ、こちらこそ

椿茉莉奈

お世話になっております

賢斗と茉莉奈も 麗に深々と頭を下げる

暁月麗

それで?あなた?

暁月麗

潤間くんにはもう
話してあるのかしら?

暁月富士男

ああ・・・

暁月富士男

話してある

暁月麗

潤間くん?

潤間朝日

は、はい・・・

暁月麗

主人から聞いてると
思うんだけど

暁月麗

どうかしら?

潤間朝日

で、でも・・・

潤間朝日

ご迷惑じゃ・・・

暁月麗

迷惑と思ってるなら

暁月麗

私たちから
言わないわよ

潤間朝日

そ、それは
そうですけど・・

暁月麗

それに潤間くんが
ウチに居てくれれば

暁月麗

私も色々と
助かるのよね

潤間朝日

助かる?

暁月麗

ほら?よく
話してくれてたわよね?

朝日はガソリンスタンドでの アルバイトの最中に

よく麗と世間話をしていた

暁月麗

あら?潤間くんって
お料理もするの?

潤間朝日

そんな凝った料理は
出来ませんけど

潤間朝日

まぁ、人並み程度ですよ

暁月麗

いや、凄いわよ

暁月麗

なら炊事洗濯とかも
潤間くんがやってるの?

潤間朝日

全部ひとりでやるのは
流石に厳しいんで

潤間朝日

まぁ、妹にも手伝って
もらいながらやってます

暁月麗

若いのに感心ね

暁月麗

まぁ!潤間くん
お裁縫もするの!?

潤間朝日

まぁ、ちょっとした
補強程度ですよ

潤間朝日

直せば使えるのに
新しく買うのは
勿体無いんで

暁月麗

いやぁ、ますます
感心するわね

暁月麗

まだ高校生でしょ?

潤間朝日

あはは・・まぁ

暁月麗

夫に爪の垢煎じて
飲ませてやりたいわ

暁月麗

ウチの人ったら
家の事全然しないのよ?

暁月麗

もう爪の垢ちょうだいよ

潤間朝日

あはは・・・

暁月麗

あら、ごめんなさいね?

暁月麗

おばさんの愚痴なんて
聞きたくないわよね

潤間朝日

あはは・・・

暁月麗

仕事中にこんな話
ごめんなさいね

潤間朝日

いえ!そんな!

潤間朝日

俺もお客さんと
会話するの好きなんで

暁月麗

本当に!?

暁月麗

なら私これからも
いっぱい喋っちゃうわよ?

潤間朝日

はい!ぜひ
お願いします

暁月麗

潤間くんが
ウチの事手伝って
くれるんなら

暁月麗

物凄く助かるのよね

暁月麗

どうかしら?

潤間朝日

な、なんで他人の俺に
そこまで親切に
してくれるんですか?

暁月麗

そりゃ潤間くんが
良い人だからよ

潤間朝日

え?

暁月麗

私だって人間

暁月麗

嫌いな人とは一緒に
生活したくないわ

暁月麗

仮に私が手を
差し伸べれば
救えるって状況でも

暁月麗

嫌いな人は
絶対助けない

潤間朝日

・・・・・・

暁月麗

でも潤間くんは違う

暁月麗

自分以外の人の為に
その身を犠牲にできる人

暁月麗

あなたが妹の為に
誰かに頼らず虐待に
耐えていたことが

暁月麗

何よりの証拠でしょ?

潤間朝日

奥さん・・・

潤間朝日

ぐすっ・・・

暁月麗

そう言う人を
助けたいと思う事のは
ごくごく自然な感情よ

暁月麗

まぁ、無理にとは
言わないわ

暁月麗

いきなり他人と
暮らせなんて言われて
戸惑わない方がおかしい

暁月麗

ゆっくり
考えてくれていいから

潤間朝日

俺──

潤間朝日

虐待を誤魔化す為に
不良やるようになって

潤間朝日

つくづく思ったんです

暁月麗

何を?

潤間朝日

俺は人に恵まれてるって

暁月富士男

潤間・・・

潤間朝日

心配してくれた
クラスメイト

潤間朝日

俺がいくら反抗しても

潤間朝日

手を差し伸べたいって
言ってくれた先生たち

潤間朝日

嫌悪しがちな
見た目してるのに

潤間朝日

俺を雇ってくれた
バイト先の店長

潤間朝日

そして他人である
俺ら兄妹に

潤間朝日

一緒に暮らそうって
言ってくれる奥さん

暁月麗

・・・・・

潤間朝日

俺たちの周りには
良い人が多すぎる

潤間朝日

ホント恵まれてます

暁月麗

類は友を呼ぶ
って言うでしょ?

潤間朝日

え?

暁月麗

悪人には悪人が
集まって来るし

暁月麗

善人には善人が
集まって来るの

暁月麗

今の潤間くん!
あなたの様にね?

潤間朝日

ぐずっ・・・

潤間朝日

ありがとうございます

暁月富士男

で?どうする?

暁月麗

もう、あなた!

暁月麗

答えを急がないの

暁月麗

ゆっくりで
良いんだから

暁月富士男

あ、あぁ、そうだな

暁月麗

ごめんね?潤間くん

暁月麗

夫ったらせっかちで

潤間朝日

いえ・・・

潤間朝日

でも、俺1人で
答えを出すわけには

潤間朝日

妹の意思もありますし

潤間若葉

わ、私は──

潤間若葉

この行為に
甘えたいです

潤間朝日

若葉?

暁月麗

若葉ちゃん?

暁月麗

無理に答えを
急ぐ必要は無いわよ?

潤間若葉

だって奥さんは

潤間若葉

本当のお兄ちゃんを
見てくれてるんですよね?

潤間朝日

若葉・・・

潤間若葉

私はお兄ちゃんを
きちんと分かってくれる
人たちとなら

潤間若葉

一緒に暮らせるって
そう・・思います

暁月麗

若葉ちゃん・・・

潤間若葉

それに花嫁修行だって
出来そうだしね

潤間朝日

ふっ、若葉・・・

朝日と若葉は恥ずかしそうに微笑む

暁月麗

花嫁修行?

暁月麗

何?若葉ちゃん
誰かと結婚するの?

潤間若葉

あ、えっと・・

暁月富士男

潤間兄妹は
将来的に結婚する
つもりなんだそうだ

暁月麗

え!?結婚!?

富士男の言葉に麗は 驚いた様に声を張り上げる

暁月麗

え?そうなの?

潤間若葉

は、はい・・・

暁月麗

でも二人は兄妹よね?

暁月富士男

2人は親の再婚で
兄妹になっているから

暁月富士男

結婚できるんだよ

暁月麗

なるほど・・・

潤間若葉

お兄ちゃんが寝る間も
惜しんでバイトを
してくれてたなのは

潤間若葉

2人で暮らすための
資金を稼ぐためなんです

暁月麗

そうだったの・・・

暁月麗

素敵ね・・・

麗は流れ出る涙を ハンカチで拭う

暁月麗

だったら尚更
ウチで暮らしなさいよ

暁月麗

ウチで暮らせば
食費や光熱費だって
かからないし

潤間朝日

いや、それはさすがに

潤間朝日

お金は入れ──

暁月麗

いらない!そんなもの!

潤間朝日

で、ですけど・・

暁月麗

2人の結婚を
応援するって
今決めたから!

潤間朝日

奥さん・・・

潤間若葉

お兄ちゃん?

潤間若葉

こう言ってくれてるし

潤間朝日

ほ、本当にお邪魔じ
ないですか?

暁月麗

邪魔なんて思わないわ

暁月麗

ね?あなた?

暁月富士男

ああ・・・

潤間朝日

教頭先生・・・

暁月富士男

それに私に
罪滅ぼしを
させてほしいんだ

潤間朝日

罪滅ぼし?

暁月富士男

家庭の事情など
知りもしなかった私は

暁月富士男

君に落ちこぼれの
レッテルを貼り

暁月富士男

君に暴言を吐き
更には体罰を働いた

暁月麗

え?あなた!

暁月麗

潤間くんにそんな事
してたの!?

麗は富士男に詰め寄る

暁月富士男

あ、いや、それは、その

暁月麗

信じられないわ

暁月麗

こんな良い子を!

潤間朝日

いや、当然です

潤間朝日

散々反抗してましたし

暁月富士男

そして君の事情を知って
私はひどく後悔したんだ

暁月富士男

そして何とかして
君ら兄妹を助けたい

暁月富士男

そう思ったんだ

潤間朝日

教頭先生・・・

暁月富士男

だから私たち夫婦に

暁月富士男

君たちを
助けさせてほしい

富士男は朝日と若葉に 深々と頭を下げる

潤間朝日

・・・・・

暁月富士男

これは言ってしまえば

暁月富士男

私の心に残った
わだかまりを無くしい

暁月富士男

そういうワガママだ

暁月富士男

自分勝手な話だと思う

潤間朝日

ワガママだなんて・・

暁月麗

主人もこう言ってるし

暁月麗

私たちのワガママに
付き合ってくれない?

潤間朝日

ぐすっ・・・

潤間朝日

ありがとうございます

潤間朝日

ありがとうございます

朝日は涙を流しながら 何度も何度も頭を下げる

暁月麗

なら決定で良い?

潤間朝日

は、はい・・・

潤間朝日

よろしくお願いします

こうして朝日と若葉は 富士男の家で暮らすことが決まる

Mask of the Delinquent

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