1人、窓辺で日を浴びる
時折優しい風が吹いて、心地いい
外から聞こえる声は、楽しそうなものばかりだ
微笑ましいな、と思う
……でも
同時に、怖いなと思う
私は、それが出来ないから
ぼんやりと、思考を回す
嫌なことばかりが巡る
目を細めて、空を見上げて
憂鬱な思考を回していたら
後ろからドアを開ける音が聞こえて、少し驚く
足音が、しなかった
思わず振り返ると
そこには、今外で遊んでいるのだろうなと想像した人がいた
あちらも誰も居ないと思ったのか少し驚いている
お互い、数秒無言で見つめ合った
……人の目、怖かったのに
全然、怖くないや
そんなこと考えていたらこちらに歩いてきて
私の隣の、窓辺に座った
……凄く、居心地がいいな
何も、考えてない
不思議と、すっきりしている
隣に、いる事が、許されている
この、感覚が
なんとも、心地よくて
もう、ずっとこのままがいいなと思えるほど
素敵な、時間だった
……ありがとう
そう思って、窓辺から離れる
夢ってね、醒めるんだ
……ありがとう、ごめんね
コメント
2件
物語が夢みたいにふわふわとしててめちゃくちゃ好き🫶🫶 これって貴方が「私」の夢の中に入ってきちゃった、ってことだよね?? 人の目が怖い「私」が貴方と目を合わせられたのは夢だからかもしれないけど、居心地がいいってことは無意識に貴方と一緒にいることが嬉しくてたまらないのかな、って思った😌💭 けど、結局夢は醒めてしまうものだから悲しい……🥲🥲