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空詩
#ハッピーエンド
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メグ
メグ
次の日も、また次の日も。
私の挑戦は続いた。
地下室の隅で、私は狂ったように乳鉢を回し、多種多様な草を煎じ、配合を微調整し続けた。
メグ
メグ
焦りで指先が震える。 そんな私の背後に、吸い付くような気配が近づいた。
フレデリカ
フレデリカ
フレデリカ
フレデリカ
メグ
メグ
メグ
メグ
フレデリカ
振り返らなくても分かる。 今の彼女は、心配性の、優しい協力者の外面をしていると。
けれど、その声はきっと黒いモヤとなって、私を取り込もうとしているのだろう。
視界の隅でチラつく、水の中を漂う墨汁のような黒が、私の考えが正しいと証明していた。
フレデリカ
フレデリカ
フレデリカ
フレデリカ
メグ
メグ
フレデリカ
フレデリカ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
ゆらり、とガラス瓶の中で揺らめくのは、銀色の液体。
フレデリカさんから隠しきったこれこそが、私の思いついた『隠し味』だった。
メグ
メグ
そもそも、あのガイドラインが出来たきっかけは、サーシャさん達の作品における『仕掛け』が明るみになったから。
ならば、意地悪な話だけど……
その原理すらパッと見で分からないような『仕掛け』を作ってしまえば、アウトにならないのでは?
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
その思いで、私はインクという名の『隠し味』を作り出そうとしている。
メグ
メグ
でも。
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
ユリウス
メグ
ユリウス
ユリウス
ユリウス
メグ
メグ
メグ
メグ
ユリウス
ユリウス
メグ
メグ
メグ
ユリウス
眉尻が垂れ、肩を丸める彼は、まるで小さな子犬のよう。
その愛らしさと憂いが同居する様に、私の心臓が、ぎゅうと締め付けられた。
メグ
メグ
メグ
メグ
ユリウス
ユリウス
ユリウス
ユリウス
ユリウス
メグ
メグ
メグ
メグ
胸の奥がチクチクと痛む。
彼の優しさを無下にしたような罪悪感で、申し訳なさで目が霞んでくる。
けれど、その痛みさえも、今の私には燃料にしかならなかった。
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
自分の中に湧き起こる疑問に、思わず口を噤む。
もしかしたら、何かヒントを見つけられるかもしれない。
そんな思いを募らせながら、私は揺らめく銀色のインクをただ眺めた、その時だった。
女神
突如、女神との会話が脳内で蘇ったのは。
メグ
メグ
メグ
メグ
その日の夜。
メグ
メグ
ユリウス
ユリウス
メグ
メグ
メグ
メグ
メグ
ユリウス
ユリウス
ユリウス
男性らしい、がっしりとした彼の掌を、勢いのまま握り込む。
そしてそのまま、作業をしていた倉庫の中へと引っ張っていく。
はしたないとか、もっと時間に気を使うべきだとか。
そんな事を考えるのは、この憶測を、真実にした後だ。
メグ
ギュリギュリ、と音を立てて、壁に穴が空いていく。
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
メグとユリウスのいる倉庫の扉は、閉ざされたまま。
けれど、その扉を叩くことはしない。
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
倉庫の隣の部屋、その影に、うちはいた。
古い棚の隙間から、工具ののみを差し込み、壁を少しずつ打ち崩していく。
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
削り落とした破片が、次々と穴から落ちていく。
埃っぽい匂いがうちの体を包んでも、手は止めるわけにいかない。
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
レベッカ
手がジンジンと痺れてくる。
骨が軋むような感触が腕にまで広がり、全身に汗が噴き出す。
興奮に血が上り、荒くなった呼吸が喉を焼く。
それでも、うちは止まれなかった。
レベッカ
レベッカ