恋愛「君にとって」
颯太
お前にとって、俺ってなんだ?
朱莉
自分で考えなさいよ、ばーか。
何度聞いても、お前はこればっかり。
颯太
そろそろ教えてくれても良いんじゃねぇか?
朱莉
知ってどうするのよ。
颯太
いや?どうもしないけど。ただ気になっただけだよ。
朱莉
一つ言っとくけどね・・・幼馴染以外の何者でもないからね?
颯太
そうだけどよ・・・
颯太
幼馴染だからこそ、俺の事が客観的に見て一番分かるだろ?
朱莉
はぁ?
颯太
一緒にいた時間が長いやつ程、俺の事がよく分かるだろって話だ。
朱莉
何?あんた、ナルシストか何か?
颯太
そんな事言うなよ。
朱莉
だって、そうにしか聞こえないじゃない。
颯太
何処にナルシスト要素があるってんだ?
朱莉
自分を客観的に見たいところとか。
颯太
誰だって気になるだろ。
朱莉
自分に確実な自信を持ってる人は気になんないの。
颯太
お前だってナルシストじゃねぇか。
朱莉
・・・バレた?
そうやって微笑むお前が
自分でも分からないけど、
好きになってて。
颯太
なぁ、朱莉。
朱莉
何?
だから、お前に聞く事にしたんだ。
颯太
お前にとって、
遠回しな言い方しか言えねぇけど、
颯太
・・・君にとって、
伝わると信じて。
颯太
俺ってなんだ?
俺ってなんだ?(俺の事、好き?)
朱莉
・・・自分で考えなさいよ、ばーか。
自分で考えなさいよ、ばーか。
(好きだよ。)