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#アイドル
しらなみ
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鷹槻れん

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日暮ミミ♪
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現実を見ようとしないフロリーナは、ラドバウトが自分を妻にと望んだのは、己の美しさがまだ健在だからだと思っていた。
それどころか、自分を妻に迎えるために、ラドバウトが前の夫であるバデュセスに無実の罪をなすりつけたのだとさえ思っていた。
だからフロリーナは、ラドバウトを心の底から憎んだ。その娘であるベルにも迷うことなく憎悪を向けた。
それがフロリーナにとって当然のことであり、与えられた権利だとさえ思っていた。
しかし実際は、罪人の妻を野放しにするのは危険だから、ラドバウトはフロリーナを監視する目的で再婚した。
そこには任務遂行のためだけではなく、多少の情はあった。
ラドバウトは軍人であり、時には容赦無く人を殺せるが情に厚い人柄だった。
愛娘と年の近い娘二人の未来を案じて、ラドバウトはフロリーナに手を差し伸べたに過ぎない。
しかしその経緯をベルに伝えなかったせいで、最悪の結果となってしまった。
フロリーナの激しい険悪は凝り固まっていて、ラドバウトを殺害した後でも消えることはなく、彼が大切に護ってきた領地の財を貪った。
これまで失った多くのものを取り戻すかのように。
そんな母の姿を間近で見続けていた娘のミランダとレネーナは、何の疑いも持つことなく母親と瓜二つの性格となってしまった。
「──ふざけんなよっ、ベル!偉そうな口を叩くな!!」
長女の夫であるケンラートの怒声で、フロリーナは我に返った。
今まさにケンラートが腰に差していた剣を抜きベルを斬り殺そうとしている。しかし、それは未遂に終わった。
ベルはクルトの背に足を置いたまま、器用に上半身だけを捻り切っ先をかわすと、クルトを踏み台にして跳躍してケンラートを蹴り倒した。
「……痛っ。お前、最低だな……なんだよ、こんなことをしてタダで済むと思うなよ。この狂人めがっ」
「は?……それ、私のことですか? 人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。私はあんたとは違って剣を使わず、足しか使っていないですよ」
正当防衛だと主張するベルの声につい視線を向ければ、フロリーナはしっかりと目が合った。
(……わたくし、あの目が大っ嫌い)
どんなに物理的に痛めつけようが、どれだけ心を抉る言葉で傷付けようが、ベルの青碧色の瞳が淀むことはなかった。いつでも澄んでいた。
穢れ知らずのその目に見つめられると、自分が何か愚かなことをしているかのような気がして無性に腹が立った。
フロリーナはベルを見つめながら、拳が我知らず震える。
(わたくしは、何も間違っていない!)
横領をしていたことも、ラドバウトを殺したことも、元はと言えば自分の与り知らぬところでおきた事件が原因なのだ。自分は被害者でしかない。
フロリーナは追い詰められた自分を鼓舞するかのように、自分に言い聞かす。
しかし交渉材料になる人質は逃げ出してしまったし、ベルは自分たちを決して逃がさない覚悟を見せた。
ケルス領には、もう二度と戻れない。今頃、これまで鬱憤を晴らすかのように散財してきたことを陛下直属の調査団が細部に渡って調べ上げているからだ。
しかし八方塞がりになったフロリーナだが、愚かであったが馬鹿ではなかった。
彼女なりの保険を用意していたのだ。
コメント
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うわっ、フロリーナの内面がようやく明かされた…!「自分は被害者」って思い込みがガチガチに固まってて、ラドバウトの真意を知った今もう胸糞悪いわ。でもベルのあの澄んだ目がずっとブレないのが最高に好き。蹴り倒しシーンも爽快だったし、保険って何だよ続き気になるわ!🔥