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#アイドル
しらなみ
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鷹槻れん

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日暮ミミ♪
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「いやぁあああああっ、やめてっ!! 誰か助けて!!」
ベルは喉が破れんばかりの勢いで、悲鳴を上げながら暴れ出した。
すぐさま「何だ、どうした」とあちこちから声が上がる。
そんな中、いかにも正義感の強そうな男が一人近付いて来たかと思えば、ダミアンの襟足を掴んだ。
「何やってんだよ、てめぇ」
「いや、違うっ!この子は僕の」
「黙れ、この変態っ。昼間っから年端もいかない子供をどこに連れ込もうとしたんだよ!」
「どこって……そうじゃない!誤解だ!!」
「何が誤解だっ。お前みたいな変態は、大抵そう言うんだっ」
怒鳴りつける名も知らない厳つい男は正義感も強いが、腕っぷしも強いようでダミアンがどんなに暴れてもびくともしない。
そして問答無用といった感じで、ダミアンを無理矢理とある方向に引きずって行く。多分向かう先は、警護団の詰所だろう。
(ダミアンさん、本当にごめんなさい。それとどうか持ち前のお茶目なキャラと豊富な財力で自力脱出してください。最悪どうにもならなかったら、レンブラントに助けを求めてください)
ベルは心の中でダミアンに何度も謝罪をすると、くるりと背を向け真逆の方向へと駆け出した。
ついさっきの騒ぎで、全速力で走り抜けるベルに人々は不躾な視線を向ける。
中には気遣う言葉をかけてくれる人もいるけれど、ベルはそれら全部を無視して息を切らしながら走った。
スカートの裾が豪快に靡き細い足首を晒そうが、反対側から来た人とぶつかろうがお構いなしに。
見慣れない景色は、記憶に留める間もなく流れるように過ぎ去っていく。とにかく騒ぎがあった場所から離れないと。そのことでベルの頭は一杯だった。
どれだけ走ったかわからないが適当な裏路地に入り込み、速度を落とす。みっともないくらい肩で息をしながら、それでも足を止めることはしない。
(食いついて来て。私に気付いて、お願い!)
ベルはダミアンを生贄にして、自分がここにいることを大勢の人間に示したのだ。
フローチェはおそらく誰かに囚われていて、きっと彼女を捕らえた者は取引を持ち掛けてくるだろう。
その相手とは、ベルが良く知る人物に間違いない。そして取引とは──
「そこの女、止まれ」
ベルが歩きながらも思考を巡らせていれば、背後から鋭い男の声が飛んできた。
声の質からして、軍人でもなければ紳士でもでもない。己の欲の為なら人を殺すことに何の躊躇もない人種の冷たい声。
間違いなく人生で絶対に関わり合ってはいけない危険人物だ。
でもベルは言われるがまま、ぴたりと足を止めた。
コメント
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みぅ🤍🥀です。第83話、読みました。 ダミアンさんを犠牲にして自分を晒すベルの選択、めちゃくちゃ切なかったです…「お茶目なキャラと豊富な財力で自力脱出してください」って心の中で謝るの、笑っちゃうけど胸が痛い。で、最後の「そこの女、止まれ」で足を止める強さ、ゾクッとしました。この展開、次が気になりすぎる…!🌙