気づいたら桜吹雪の中に立っていた。
足元には桜の花弁が沢山あり、
目の前が見えないほど桜の嵐が吹雪いていた。
自分がなんでここに居るのか分からない。
でも、なぜだか涙が溢れてきた。
声を上げて泣きたかった。
だが、それは許してはくれなかった。
もう、私は人間じゃないもの。
私はきっと使命を抱えてる。
誰かに会わなくてはいけない。
でも、誰だっけ?
思い出せない。
1歩1歩と歩いて行くと大きな桜の木が見えた。
それと同時に誰かを思い出す。
誰かの声を思い出す。
畑葉?
私の名前は畑葉じゃない。
私は春の精、『凪』
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