力が抜け、崩れ落ちる寸前に、抱きとめられる。
ずっと求めていたそのぬくもりが想像していたよりもずっと熱を帯びていて、涙で潤む視界の中、宏忠さんが目の前にいるのだと実感する。
伸ばした手で精いっぱいしがみついた。
「手術……成功したのッ……おじいちゃん、元気になるって……ッ……!」
宏忠さんに会ったらもっと話したいことはたくさんあったはずなのに、それだけを言葉にするのが精いっぱいで、安心感に包まれた私はただただ子供のように声をあげて泣いた。
「落ち着いた?」
宏忠さんの声を聞くと落ち着き始めていた涙腺がまたおかしくなって、じんわりと涙が浮かぶ。
グズグズになった顔は見せずに、「落ち着いた」と言った自分の声が説得力なく震え、恥ずかしくなる。
「いいよ。大丈夫になるまでこうしてる」
「そんなこと言ったら、私、ずっと大丈夫じゃないっていうかもよ……?」
「……ああ、み*******************
*******************
**********************
******************
**************
***************************
****************************
*************
コメント
1件