母は言った
西には、医療の街があると
父は言った
そこは、王に見捨てられ、廃れた古の街であると
私は思った
そこへいけば、私の病も治るのでは、と
第一話 街道にて
コッコッコッコッ、、、
馬の蹄の音が鳴り響く。
この頃は地面が石畳になり、格段に移動しやすくなった。
わざわざ国王陛下が石工を派遣しただけある。
私は今、ルーインへの旅に出ていた。 置き手紙を残し、ひっそりと馬を手に入れ、西への街道へ出ていた。
天気も良く、冬であるにかかわらず 木の葉が生い茂る。
この辺りはよく獣が出ていたが、 石工が獣避けの薬草を一緒に植えたため、被害がここ最近とても減っている。
私も安心して通ることができるというものだ。
しかし、なにか不気味な雰囲気である。
人が少ない。いや、1人も見ていないのだ。
西の街との交通路であるこのルオサーク街道は、いつも賑やかだったはず。
しかしながら、聞こえてくるのは鳥達の鳴き声くらいのもの。一体何があったのか、わからぬまま夜になってしまった。
野営の準備をしようと、薪を集めていた時だった。
「オーイ!誰かいるのか!」
突然、男の声がしたのだ。
第一話 完
コメント
2件
何がやねんw
(´^ω^`)ブフォwwwwww