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あの日から、彼は帰ってこなくなった
ニュースで見たのだ、彼は殺された
惨いタヒ体となって見つかった
一人の男の、暴走だったのだ。
エージェントB「こちらですー!」
エージェントBは帰還しようとするりさが気付くよう、大きく手を振る
エージェントB「青く光ってるところがワープポイントです!!」
りさ「了解、ありがとう。」
りさはワープポイントを使ってヘリに乗り込む
かなは6つあるヘリの席の右端で眠っている、呼吸等に異常はなく、本当に気絶しているだけかのようにりさの目には映る
実際、エージェント2人が簡易的な検査を行っても異常はどこにもなかった
エージェントA「金髪の子に命の別状はありません」
りさ「…良かった…」
りさは、ほっと胸を撫で下ろす
りさ「…わざわざ、ありがとう、本当に」
エージェントB「いえいえ…」
エージェントB「そ、そうだ、お二人のお名前を聞いてませんでした、宜しければ教えてくれませんか?」
りさ「そうね…わたしは百井 りさ、金髪の子は柏 かな。」
2人「ありがとうございます。」
エージェントA「…しばらく行動を共にすると思われます、」
Aは真剣な声で、りさに向けそう断言する
りさ「そうなの?ならそっちも呼びやすいようにしてくれないかしら、」
エージェントA「勿論です、私は”リボルバー”、コードネームだと思っていただけますと幸いです。」
エージェントB「コードネーム”ラピッド”と申します。」
2人は少し考えたのち、自らのコードネームを名乗る
りさにとって自然なことだ、りさもたまにコードネームを使っていた
けれどりさにとって、それはいつの話なのだろうか?りさは長く長く生きてきた、途方もない年月を、その身体だけで過ごした
りさ「リボルバー、ラピッド…よろしくね。」
2人「はい!」
4つの大きな町が内戦によりひとつに統合されて出来た区域
それが”プログラム区”
りさ「…そこにある大きな家に行く、と?」
リボルバー「はい、貴方達が大きく話題になるのは目に見えます、ひとつの都市の壊滅に、間接的に関わってしまったんです。」
ラピッド「なので、1度我々の所有する家でかなさんの目が覚めるまで匿う、という形です」
りさ「…わざわざありがとう、あまり迷惑はかけないようにする。」
リボルバー「そんな、お気遣い頂かなくても大丈夫ですからね。」
ヘリコプターは、β地区とプログラム区に挟まれる”イグジス市”
そして、イグジス市の中央付近で、ヘリコプターに備え付けられたサイレンが突然鳴り響き始めた
「…っ!?」
『不審な存在を検知』
『不審な存在を検知』
『ご注意下さい、不審な存在を___』
リボルバー「うぉおっ!!?お前ら!!備えろ!」
ヘリコプターのテールローター付近が何者かによって爆破され、保てなくなる
りさ (嘘…!?せめて、せめてかなは…!!)
りさは咄嗟に、かなが上になって被害を受けにくいように庇う
りさ「テレポートは!?テレポートは使えないの!?」
りさの問いかけにラピッドは必死そうに
「あれは事前に設置しないと発動できません!!緊急時の今は不可能です!!」
りさ (…なら…どうすれば…)
りさ (…!!)
りさ「ヘリコプターごとネットに匿う!!そこに入って!!」
2人「」
2人「了解!!」
緊迫する状況の中、りさがネットを展開する
そして、ネットへの入口が閉じ、現実から忽然と姿が消えた
?「……チッ」
男は舌打ちをした。
青空に舞った鉄くずは、何故か忽然と消えた
「████、君はどうしてここに志願したの?」
3人「うわぁっ!!」
4人は、格子の世界に放り込まれる
ラピッド「ご無事ですか!?」
りさ「わたしとかなは大丈夫、ラピッドとリボルバーは怪我してない?」
ラピッド「私達も大丈夫です、早急に戻りましょう!!」
2人「了解!」
かなは、依然として眠り続けている
ヘリコプターをネットに放置して、現実に戻る
リボルバー「…はぁ、はぁ……こんなこと初めてで…不甲斐なくて申し訳ございません…」
リボルバーとラピッドは、本当に息も絶え絶えな様子だった
りさ「いや、気にしなくて大丈夫…」
りさも多少呼吸が荒いが、2人に比べれば冷静を保っている。
りさ「…とりあえず、この辺を散策しよう。 」
ラピッド「そうですね…かなさんが休めるところを探さないといけませんし、墜落させたのが誰かも検討がつきませんし…」
4人がネットから出た時には、イグジス市の中央部、三丁目に座り込む形となった
かなは軽い昏睡に陥っているかのように眠り続けている
リボルバー「かなさんは私の方で担ぎます、お2人は聞き込み等を行って頂けますか?」
2人「了解!」
市民A「…ヘリコプターの撃墜の犯人?そんなの知らないですよ、この町では日常茶飯事ですし」
「4人部屋ですか?少々お待ち下さい…」
リボルバー「…どこかに連絡…」
リボルバー「…」
??「あの…お困りでしょうか?」
リボルバー「…え?」
リボルバーは突然、金髪に猫目の、美形な青年に話しかけられると、素っ頓狂な声をあげた
??「…なるほど、ヘリコプターの墜落、ですか…」
聞くと、青年はここの住人らしく、困っている人が居て助けるべきか迷っていたようである
青年は困ったように笑い、そう説明した。
リボルバー「すみません、名前は…」
リボルバーは名前を聞いてみる、そうすると青年は
??「あぁ、自己紹介が遅れてすみません」
一言、そう謝り
??「真弘、と申します。」
そう言って、軽いお辞儀をした。