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#一次創作
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#相談部屋
📩相談
高校二年生・仮名:Kさん
私は、自分の意見に反対されるのが苦手です。
例えば、友達と文化祭の出し物を決めていて、
「こっちの方がいいと思う」
と言ったら、
「私は違うと思う」
と言われました。
それだけです。
友達も普通に意見を言っただけだと思います。
でも、その瞬間から、「私の考え方がおかしいのかな」と思ってしまいます。
別の案が決まると、「やっぱり私が間違ってた」と納得しようとします。
でも、本当は、自分の案の方がいいと思っています。
だから、帰ってからも、「なんであんな簡単に引っ込めたんだろう」「自分で選んだくせに、なんで自分で否定したんだろう」と考えてしまいます。
次に意見を聞かれた時には、「どっちでもいい」 と答えてしまいます。
遥
「……反対されたことより。反対された自分が恥ずかしくなるんだな」
蓮司
「『案が却下された』じゃなくて、『自分が却下された』になる」
遥
「そう。だから、次から意見を言わなくなる」
蓮司
「でも本当は、自分の案がいいと思ってる」
遥
「そこが嫌なんだよな。自分の考えを持ってるのに、それを出すのが怖くなる」
日下部
「Kさんは、『間違えること』そのものより、『間違った人だと思われること』を恐れているのかもしれない」
遥
「一個の意見を否定されただけなのに。『この人は考え方がおかしい』って思われた気がする」
日下部
「そう」
蓮司
「でも、意見なんて普通に違うだろ。三人いたら三つ出る。全員同じだったら、そっちの方が気持ち悪い」
遥
「……。でも、反対されると、自分だけ浮いた気がする」
蓮司
「そこで『じゃあ私が間違ってた』って引っ込める。楽ではあるな。その場は」
遥
「でも後から悔しい」
蓮司
「当然だろ。自分では納得してないんだから」
日下部
「Kさん。意見が採用されなかったことと、その意見に価値がなかったことも別だ」
遥
「採用されなかった案にも、いいところはある」
日下部
「そう。五人で決めるなら、一人の案が採用されないことは普通に起こる。それは、その人自身が否定されたことを意味しない」
遥
「でもさ。『私は違うと思う』って言われた時、どう返せばいいんだろう」
蓮司
「『そうなんだ』でいいだろ。それで自分の意見まで消す必要ない」
遥
「『俺はこっちだと思うけど』って残してもいい?」
蓮司
「いい。相手が違うと思うのも自由。お前がそう思うのも自由」
日下部
「意見が違う状態を、すぐにどちらかの間違いにしなくていい」
遥
「……。これ、俺。誰かに『それ違うんじゃない?』って言われると。自分の考えを直すっていうより、自分そのものを直さなきゃいけない気がする」
日下部
「なら、まず一つだけ確認してみるといい。『私は本当に考えを変えたいのか、それとも否定されたのが怖くて変えようとしているのか』」
遥
「……それ、全然違うな」
蓮司
「後者なら、考えを変えたんじゃなくて、自分を守るために引っ込めただけだ」
遥
「だから後でモヤモヤするのか」
日下部
「そうかもしれない」
遥
「Kさん。反対された時に、すぐ『私が間違ってる』まで行かなくていい。『この人は違う考えなんだ』で、一回止まっていい。自分の意見を残したまま、相手の意見も聞ける。どっちかを消さなくても、話はできるから」
🗝 三人からのことば
遥
「意見が違うだけなのに、自分まで間違いにしなくていい。『俺はそう思う。でも相手は違う』で止めてもいい」
蓮司
「案が採用されなかったからって、お前の価値まで落ちたわけじゃない。会議で負けたのと、人として負けたのは別」
日下部
「意見を変える時は、『納得したから変える』のか、『否定されたくないから変える』のかを分けて考えてみるといい」
コメント
1件
読み終えました……。 このエピソード、すごくわかるなあ。 意見に反対されただけで「自分が間違った人間だ」って思っちゃう感覚、私にもあるんです。 「意見が違うだけ」で止まっていいんだって言われて、すごく救われた気持ちになりました。 三人の言葉が優しくて、胸に沁みました。 ruruhaさん、今日もありがとうございます。大事な話を届けてくれて。