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私は個人で絵のモデルをやっている。でも前回はひどい目にあっちゃった。どんな目にあったかは……言いたくない。とにかく、前の絵画教室にはもういけないから、新しい絵画教室にいくことにしたの。
今度の教室は、新しくてきれいなマンションの一回の部屋を使っていた。よし、新しくがんばるぞ! と、張り切って部屋に入ったら、そこには若い男の子がひとりいた。
「こんにちわ」
とあいさつされたけど、なんだかその顔に見覚えがあるような気がした。でも、どこで見たのか思い出せなかった。
「あのー……」
私がそう言った時、奥から先生が出てきた。
「ああ、いらっしゃい。新しいモデルさんだね。この子はうちの生徒さんです」
「よろしくお願いします」
その人は丁寧にお辞儀をした。私もあわてて挨拶をする。
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「じゃあ、早速だけど準備をしてもらえるかな?」
「はい」
先生の指示に従って、服を脱いで下着姿になった。それからポーズをとったりしてみる。すると先生は私の後ろに立って、
「もう少し足を開かないと見えませんよ」
と言ってきた。私はちょっと恥ずかしかったけど、言われたとおりにした。すると今度は
「もっと腰を突き出すようにしてください」
「腕を伸ばしてみてください」
などと言われるようになった。そしてとうとう、
「じゃあ、ポーズはそのままで動かないでください」
と言われた。しばらくすると、先生は、
「じゃあ次は服を脱いでください」
と指示してきた。えっ!? いきなり裸になるんですか? って思ったけど、仕方がないから脱いだ。
「お、新しいモデルさん、もう来ているんだ」
私が裸になって準備していると、そういって何人かの男女がはいってきた。
「今日はこの子にヌードモデルをやってもらいます。みんなしっかり見てあげてください」
そんな先生の言葉を聞いて、私は恥ずかしくて逃げ出したくなった。だって、こんなに大勢の人の前で全裸になるなんて……。でも逃げ出すわけにもいかないし、どうしようかと思ったその時だった。
「じゃあ、まずは自己紹介してもらおうかな」
そう言って、一人の男が私のそばにやってきた。それはさっき会ったばかりのあの人だった。
「僕はこの絵画教室に通ってる、大学生です。名前は……」
私はその人のことを知っている。
「えっと、あなたはたしか、以前絵画教室にいた……」
「はい。僕はこの絵画教室にも通っていたんです」
やっぱりそうだ。間違いない。前に私をモデルにしてくれた人だ。
「どうしてまたここに?」
「僕が通っている大学の近くに、絵画教室があって、そこで教えてもらっていたんだけど、最近引っ越してきたんです。そしたらここを紹介してくれたんですよ」
「そうなんですか」
私はそう答えながら、なんだか落ち着かなかった。だってこの人、私がヌードモデルをしながら、がまんできずにおもらししちゃったところ見てたんだもの……。恥ずかし過ぎる。それになんだかさっきから、男の人たちがじっと私のことを見ているような気がするし……気のせいかな? (続く)