まだまだ冷たい風が吹く2月。
あの地獄のような勉強会のおかげもあって、テスト結果はいい成績を残し、みんなと来年も同じクラスになれることが決まった。
大好きな友達とまた楽しい毎日が過ごせる。私にこんな高校生活が待っているなんて夢のようだ。
一週間前、神社で焼き芋を食べながら、私は宏忠さんの事を友達にちゃんと紹介したくて、みんなに会ってほしいとお願いをした。
その時の私の言い方がまずかったのか、宏忠さんの父性本能がそうさせたのかは分からないけど、私が恋人を連れて来ると思ったらしく、宏忠さんは珍しく慌てた様子だった。
その時の顔を思い出すと、面白くて自然に笑みがこぼれてしまいそうになるから、口元を隠していたのに、隣を歩く宏忠さんにはバレバレだったらしい。
「何ニヤニヤしてんだよ、気持ち悪い」
「ベつにー」
初めは無表情にしか見えなかった宏忠さんの些細な表情の変化に、最近は気付ける*****************************
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