バタンッと自室のドアを閉め、俺は額からダラダラと流れ出る汗を止める術を考えながらその場にしゃがみ込んだ。
『やっちまったー!』と叫びたい気持ちを抑え、髪をグシャッと感情のままに搔き上げるが、そんな事で気持ちが落ち着くはずなど無く。髪も頭の中もグチャグチャだ。
俯いたせいで腹にかかったままになっていた充の白濁液に目が止まり、俺はソレを指ですくった。
「……充の、だ」
煮詰まった頭のせいでソレを口に運びそうになったが、慌てて止めた。
(流石にコレを舐めるのは……変態だよな)
あー!どうせなら直接舐めてみたかった。もうこんな機会、絶対二度と無い。尻とか脚とか、もっと沢山あちこち触っておけばよかった。今更色々やりたい事が頭に浮かんだが、それがもう出来ないんだと思うと、めちゃくちゃ悔しい。
綿密に考えた策略に嵌めて俺だけのモノにするとか、んな事やれたらカッコイイが——
(高校生程度の頭脳じゃ、漫画じゃねぇんだから出来る訳ねぇだろぉぉぉ!)
「……お湯沸かさないと。体拭いてやって、謝って……それから……えっと」
立ち上がり、必至に今やらないといけない事を考える。
フラつく足取りのまま一階へ降りて行くと、俺は後片付けの為奔走したのだった。
コメント
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おすすめにでてきたので拝読させていただきました。 非常に面白い作品です!