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高校一年生・仮名:Sさん
私は「自分」が信じられません。
やろうと思ったことをすぐ投げ出したり、
「大丈夫」って言いながら内心では全然そうじゃなかったり。
そんな自分を何度も見てきて、もう信用できないんです。
周りに「信じてるよ」って言われても、
いちばん自分を信じられなくて苦しいです。
遥
「……わかるな。オレもよく、口で言ったこと守れなかったりして、
“やっぱ俺ってダメだ”って思う」
「でもさ、そう思ってる時点で、
“本当は信じたい”って気持ちがまだ残ってるんだと思うんだよ」
蓮司
「そもそも、“完全に自分を信じられる人”なんて、そういないよ。
みんな弱いとこも裏切るとこもある。
“できなかった自分”を責めるより、
“また挑戦できる余地がある自分”って捉えるのはどうかな」
日下部
「……俺は逆に、“自分を信じる”って言葉が苦しかった。
信じようとすればするほど、失敗が怖くなるから」
「だから最近は、“信じる”よりも“受け入れる”って考えてる。
弱さも、投げ出したとこも、“それも俺”って」
遥
「そうか……“信じる”って言葉に縛られる必要、ないのかもな」
「Sさんも、“信じられない”って自分を否定しなくていいんだよ。
むしろ、それを話せてる時点で、もうちゃんと前に進んでると思う」
蓮司
「うん。“信じたいけど信じられない”って揺れてるのは、
人間らしい証拠でもあるしね。
その揺れを持ったまま生きてても、大丈夫なんだよ」
日下部
「……“自分が信じられない”って気持ちも、
誰かと分け合ったときに軽くなる。
今、ここに届いたってこと自体、もう十分すごいと思う」
🗝 三人からのことば
遥:
「“信じられない自分”って思ってるのも、もう立派な本音だよ。
嘘ついてない分、オレはそれを信じたいって思う」
蓮司:
「信じるより前に、まず“受け入れる”。
そうやって少しずつ積み重ねれば、
“信じてみてもいいかも”って思える日が来ると思う」
日下部:
「今の自分を丸ごと受け入れるのは難しい。
でも、“それでも話せた”って事実は、裏切らないよ」