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楓「…戻りづらいな」
そんな事を口にしながら楽屋前をうろちょろしてしまっていた時、
ガチャッ
楓「あ、」
慎「あ、」
最悪なタイミングで楽屋の扉が開けられてしまった。
樹「どうしたの慎…あ」
楓「えっと…これから撮影ですか?」
慎「え、あ、はい」
楓「藤原さんもご一緒ですか?」
樹「そうっすね」
楓「頑張ってくださいね。」
慎 樹「ありがとうございます」
慎「そうだ、楓さん」
楓「何ですか?」
慎「この後の予定なんですけど…楓さん?」
楓「…すみません。少し頭が痛くて」
慎「大丈夫ですか!?」
楓「まぁ…少し、です、し…」
慎「楓さん?」
楓「(何か、視界が傾いてる、ような…)」
そして私は何かが倒れる音と2人の焦るような声が聞こえた後意識を失った。
樹「俺、皆に言ってくるっ!」
慎「頼むっ俺は楓さんを病院に連れてく!」
樹side
楓さんが倒れた…今までそんな素振りを見たことがない。いや、見せないようにしてたんだと思う
だけど、さっきのは急すぎる
ガチャッ
樹「はぁはぁ」
北人「そんな走ってきてどうしたの?」
樹「っ楓さんが倒れました!」
RAMPAGE「っ!?」
陸「楓は、楓はどこ!?」
樹「今、慎が病院に連れて行きました」
壱馬「俺たちも行こう」
陸side
楓が倒れたって樹から聞いた瞬間、心臓が止まるかと思った…皆もパニックになってた。
そうなってしまうほど俺たちにとって彼女の存在は大きいんだ。
医者「ご家族の方ですか?」
LIKIYA「いえ、仕事仲間です」
医者「そうでしたか」
陸「楓はどうなったんですか?」
医者「意識は戻りましたが、入院ですね」
陣「入院するほど酷いんですか?」
医者「それは…」
北人「何か言えない事情でもあるんですか?」
医者「そ、そんな事は…無いですが」
壱馬「なら教えてください」
健太「俺たちにとって大切な人なんです」
医者「どうしても、ですか?」
RAMPAGE「はい」
医者「…では、本人に聞いてください」
看護師「病室にご案内しますね」
陸「お願いします」