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私 、 汐依羽希は今日が命日だと告げられる 。



汐 依 「 人を殺して愉しい ? 」



「 アンタを殺すのが楽しみ w 」



腐った考えに笑う事も出来ない



此処に先輩が来てくれたのなら

私は何だって出来ると思う



汐 依 「 ねぇ 、 質問 」



「 遺言 ? w 」



汐 依 「 AとBどっちが好き ? 」



掛けてみようと思った



Aは 、 潔く殺されてみる

Bは 、 1%の可能性に掛けて先輩の名前を叫ぶ



「 何急に … w Bだけど 」



取り巻きも其奴に従ってBを選ぶ



さぁ 、 掛けてみようか 。



汐 依 「 ん 、 りょ ー かい 。 」



肺に酸素を取り込んで口を開く



汐 依 「 羽多野せんぱ ー い !!!! 」



人生で1番くらいに声を大にする



只 、 目一杯叫んでみる 。



「 何 … してんの … 」



僅かに声が震えている其奴等



先輩にバレて嫌われてしまえば良い



やっぱり屑な思考を巡らしていると

屋上の扉が軋んだ音を上げた



汐 依 「 来るとか聞いてないですよ 、 笑 」



やっぱり今日も 「 先輩 」 って付け足す



苦しさなど無い筈なのに

今にも崩れそうな自分の声に泣きそうになる



先輩はそんな私を見て

哀しそうな困った様な儚げな笑みを魅せる



羽 多 野 「 やっぱ朝逢いに行けば良かった 」



「 せ 、 先輩 ! 此れは誤解なんです ! 」



必死に弁解しようと煩い女達



羽 多 野 「 虐めに誤解も何も無いでしょ 」



初めて人の口から聞いた



ハッキリ告げられた



‘ 虐め ’



自分が弱くなった様なそんな気持ちになる



汐 依 「 二度と目の前に現れないで 、 」



どうでも良かったのに

虐めなんて当たり前なのに



其奴等は反発した私を悔しそうに

睨み付けて去ってゆく



羽 多 野 「 羽希 」



真っ直ぐ届く先輩の声にまた弱くなる



羽 多 野 「 虐めって何時から ? 」



暫く黙ってしまう



言いたくなかった

見せたくなかった



こんなにも弱い自分を

先輩だけには見られたくなかった 。



逃げ出したくなって



汐 依 「 ごめんなさい 、 」






其れだけ告げて扉の向こうへと急ぐ











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