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その頃

本当にまずい状況になっていた

ナーグル「彼に何をなさる気ですか?」

ビリーヴァはアカシックの胸に短刀を刺した

アカシック「………っ!」

ナーグル「何をしているんですか!?」

ビリーヴァ「瀕死にした方が成功するからだ」

と言って彼の上半身を起こした

ビリーヴァ「アルディを知ってるか?」

ナーグルは慌てたように言う

「あのアルディですか!?昔、災厄の悪魔として恐れられた存在じゃないですか!!ちょっと待ってくださいよ!?まさかその方と融合させるつもりですか!?流石にやばいですって!」

ビリーヴァは突き放すように言った

「お前は勘が良いな。その通りだ。…ただし、これが初めてではない。コイツが小さい頃にアルディを宿らせたんだ。だからコイツは既に精霊ではなかったんだ。アルディはコイツの中にいた時意識すらなかったのだが、果たしてアルディの核をコイツに取り込ませたら………どうなるんだろうな?つまり、僕の目的は………《アルディ・クリフト》の復活さ。僕はアルディの使役者だからね。さて、そろそろやるか」

ビリーヴァは鮮やかな緑色のキャンディのようなものを取り出した

それを彼の口に入れ、飲み込ませた

アカシック「っ!?………!?………やめろ…お前……誰だ!…………俺に………話しかけるな!!うるさい!!」

彼の体はブルブルと震えている




数分後

ようやく静かになった

ビリーヴァ「おい」

と言って彼を叩いた

すると

アカシック…?「誰か僕の事、叩いた?僕が誰だか分かってる?って、ビリーヴァじゃん!」

と立ち上がって言った

ビリーヴァ「………どうやら成功したようだな。久しぶりだな、アルディ」

アルディ「久しぶり。ちなみに僕を復活させたのは君かい?」

ビリーヴァ「そうだ」

アルディは頷いた

「ふーん、分かった。」

(本当に成功したな………やはりアカシックは特別な存在のようだ。)


アルディは悪魔の中でも最上位である

一時期闇の帝王とまで呼ばれ、恐れられていた


「そうだよね。この体の持ち主の精霊さんは、特別な存在だね。かなり特殊な能力を持っているようだから。今でも僕を止めようとしているよ。一体いつまでその威勢が保てるのかな?」

するとナーグルはボソッと何か言った

「………アルディック・レコードだかアルディック・クリフトってか」

ビリーヴァ「何か言ったか?」

アルディ「どっちでもいいんじゃない?」

ビリーヴァ「………そうだな」


すると突然体が震え出した

アルディック(アカシック)「やめろ!離れろ!俺の核に混ざるな!!………出てけ!」

アルディック(アルディ)「なんで?僕のような存在が君と同化するんだよ?君だって、神話の中で『最強の最上位存在』もしくは『奇跡の救世主』って呼ばれているじゃないか。僕だって『闇の帝王』とかなんとか言われているよ。呼び名はダサい気がするけどね。最強同士が掛け合わさるのって、すごいと思わない?」

アルディック(アカシック)「何がだ………そもそも、俺の体を使って何をする気なんだ!」

アルディック(アルディ)「あのね……僕が持っているスキルってなんだか知ってる?スキル『絶対支配』だよ。君には世界の支配を手伝って欲しいんだ。君もスキルなんてたくさん持ってるだろ?『伝説・幻の具現化』や『変幻自在』とかね。君の持つスキルと僕の持つスキル、凄く相性が良かったりするんだ。君が持っているスキルは、まさに僕が手に入れたかったスキルだ。あとは…弱点の埋め合わせかな」

アルディック(アカシック)「協力なんてするわけないじゃないか!俺は精霊だぞ!何で闇の世界なんかの支配を手伝わなきゃいけないんだ!!俺は………」

アルディック(アルディ)「年上の言うことは聞くものだよ?僕は見た目が子供だけど、実際は君より1200歳も上なんだよね。君は300年程度だろ?」

ビリーヴァ「いい加減にしろ、アカシック」

そう言って彼の核に短刀を刺した

この短刀は、かなり特殊なもので精霊だけにダメージを与えることができる

他の生物はダメージを一切受けない

アルディック(アカシック)「ぐっ………!」

アカシック・レコード2

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