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ruruha
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#一次創作
ruruha
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📩相談
高校二年生・仮名:Mさん
クラスに苦手な人がいます。
できれば話しかけられたくないので、私からも必要な時以外は話しかけません。
その人と少し距離ができると、正直ほっとします。
でも、その人が私のことを避けるようになると、今度は腹が立ちます。
「こっちだって話したくないのに」と思います。
自分でも矛盾していると思います。
嫌いなら、嫌われても別にいいはずなのに、なぜか気になります。
遥
「……これ、分かる気がする。自分から離れたいのと、向こうから離れられるのって、全然違うんだよな」
蓮司
「主導権の問題かもな」
遥
「主導権?」
蓮司
「自分が距離を置くなら、『俺がそうした』で終わる。でも向こうから避けられると、『お前も俺を嫌いだったのか』って話になる」
遥
「……ああ。それは嫌かもしれない」
日下部
「つまり、Mさんはその人との親密さを求めているわけではない。しかし、自分がどう扱われるかは気になる」
蓮司
「嫌いな相手からでも、嫌われたら傷つく。人間って、結構面倒だよな」
遥
「嫌いな相手なら、どうでもいいはずなのに」
蓮司
「『嫌い』と『どうでもいい』は違うだろ」
遥
「……確かに。嫌いって、むしろ気になるってことでもある」
日下部
「Mさんは、その人に好かれたいわけではないと思う。ただ、『自分を嫌う権利まで相手に渡したくない』という感覚があるのかもしれない」
遥
「それ、かなり嫌だな。自分が嫌ってる側だったのに、相手にも嫌われたって分かった瞬間、立場が変わった感じがする」
蓮司
「そう。『俺が選んで離れてる』と思ってたのに。実は向こうも『お前とは関わりたくない』と思ってた。それが分かると、プライドに刺さる」
遥
「じゃあ、腹が立ってる相手って、その人自身じゃないのかもな。『自分を嫌ったこと』に腹が立ってる」
日下部
「そこを分けて考えられると、自分の感情が少し見えやすくなる。『あの人と関わりたくない』という気持ち。『でも、嫌われるのは嫌だった』という気持ち。両方あってもおかしくない」
蓮司
「ただ。相手にも、距離を置く自由はある」
遥
「……そこはそうだな」
蓮司
「自分がされたら嫌なことを、相手にするなって話じゃなくて。自分が距離を取れるなら、相手も取れるってだけ。そこまで含めて、人間関係だろ」
遥
「Mさん。嫌いな人に嫌われたくないって思う自分を、性格悪いって決めなくていいと思う。たぶん、『あの人が好きか嫌いか』とは別のところで傷ついてる。そこが分かれば、少し自分の気持ちを扱いやすくなるんじゃないかな」
🗝 三人からのことば
遥
「『嫌い』と『どうでもいい』は違う。嫌いだからこそ、相手の態度が気になることもある」
蓮司
「自分から距離を置く自由があるなら、相手にも距離を置く自由がある。それが腹立つことはあっても、矛盾とは限らない」
日下部
「相手を嫌う気持ちと、相手から嫌われたくない気持ちは同時に存在できる。感情は一つに決めなくてもよい」
コメント
1件
うーん、これすごく分かるなあ。遥の「嫌いとどうでもいいは違う」って言葉、核心をついてるよね。僕もそういう感情の矛盾、何度も経験したことある。蓮司の「主導権の問題」って分析も鋭いし、日下部の「嫌われる権利を相手に渡したくない」っていう解釈もすごく腑に落ちる。三人の視点で一つの感情を丁寧に分解していく構成、こういう対話形式の分析エピソード、好きだなあ。人間の感情って複雑で、単純な好き嫌いだけじゃ説明できないもどかしさが、すごく丁寧に描かれてた。